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【対談企画#2】 COOが語る、事業の変遷と会社の未来

株式会社Caratは「新たな価値を発明し続ける」をミッションに2023年12月から8期目を迎えました。7期目は求人Hubを中心に大きく事業が伸びた期となり、事業の成長を牽引した求人HubのプロダクトマネージャーでCOOの中井にインタビューを行いました。前職からの同期である松本と中井の対談から、事業の変遷とこれからの未来についてどう考えているか、それぞれの考えを対談形式でまとめています。


対話者
CEO:松本(@Na0KiMatsumoto
COO:中井(@YukiNakai11

※中井がベトナム在住のためZoomにて実施をしています。(2024年2月時点)


松本:改めてになりますが、最初に自己紹介からお願いできますか。

中井:前職は松本と同じ会社で2014年に新卒で入社をしました。入社1年目の12月から松本と一緒に仕事をし始めています。最初は松本の部署立ち上げを一緒にやる形でスタートしましたね。2年目の終わりくらいから、ベトナムに海外子会社の立ち上げを行うため、立ち上げた部署を離れて現地に赴任しました。その後しばらくしてから松本も海外子会社の日本窓口の担当になったので、結局、前職ではほとんど一緒に仕事をしていましたね。その後、松本は2016年12月に退職・起業、僕はその後2020年1月にCaratに入社をしているので、松本が起業してしばらく経ってからCaratに加わった感じです。

COO/中井

松本:経歴の他にも少し人となりがわかる話もお願いできますか?例えば趣味とか、好きなこととか。

中井:趣味としてはコーヒーが好きですね。豆から買って、焼いたりしながら楽しんでいます。あとは、社内の人もイメージがないかも知れないですが、マンガが好きでよく読みますね。
あと最近は娘の成長が楽しいです。今、5歳ですが、大人びてきて化粧に興味を持つなど日々の成長が面白いですね。

松本:子どもの成長は早いよね。あとは個人の志向性や得意・不得意なども教えてもらえますか?

中井:志向性としては、自分のために頑張るのはあまり得意ではないですね。自分の個人目標だからではあまり頑張れず、会社全体を成長のための方がモチベーションが湧くタイプです。あとは楽しいというのがモチベーションで、仕事も基本楽しいなと思ってやっています。楽をしたいわけではなく辛いことも含めて、知的好奇心や探究心、成長性があることを楽しめる性質です。評価軸は funよりも interestingが強いと自分自身では感じていますね。

入社から現在まで。COOとしての変化

松本:2020年1月に入社してから現在まではどのようなことをしてきましたか?

中井:入社当時はGLITという求人アプリに注力をしていた時期でした。あとはGLIT Adminという求職者にスカウトが打てるサービスを展開していて、最初は企業側のCSや営業などを担当していました。2020年1月の入社なので入社後すぐにコロナが流行して、新しい立ち上げどころではなくなりました。その後はGLITの求職者集客のための広告周りをやった後に、GLITのPdMを担当しながら求人Hubの原型の事業が生まれ始めて、2022年からはHR DX事業が始まってアプリ構築を進めながら、2023年からは求人Hubを本格的に事業化させてPdMを担当した感じですね。

松本:最初にPdMを経験したのはGLITでしたね。GLITは複数の求人サービスから求人を出稿いただき、それらを取りまとめて掲載するアグリゲーション型の求人媒体でした。GLITで作っていた連携技術や求人データベースが、その後々求人Hubにつながっていきました。

中井:求人Hubの原型となる取り組みはGLITの時にできていましたね。入社時点から担当していたお客様から派生して原型が生まれた形だったので、原型となる仕組みやCTOと連携したプロダクト開発などを推進していた形ですね。

松本:2022年になってHR DX事業が始まったけど、こちらはどういう関わりでしたか?

中井:HR DX事業では当時はアプリの初期構築からリリースをして、その後の集客や改善までをお客さんと一緒に行うサービスとして展開をしていました。こちらにはアプリの初期構築からその後の改善をPdMとして関わっていましたね。初期スコープの整理やローンチに向けたプロジェクトマネージメント業務、リリース後のダッシュボード構築や定量/定性的なデータ分析、ロードマップの整理、リリース前のQAなどオーソドックスなPdM業務を顧客と協業しながら進めていました。

松本:少し話は戻るけど、入社当時のCaratの印象はどうでしたか?

中井:最初は無駄にオフィスが広いなという印象でしたね。企業向けの営業職メンバーとかを採用する想定もあり広めのオフィスを借りていた時期※だったので、これからグロースしていくんだという意気込みを感じました。
あとは会社の規模に対しては仕組みがしっかりしている印象でした。当時の月商は今の1/10以下程度だったと思いますが、すでにデータ基盤があったり日次でデータ分析が回っていて、定量的な情報から施策の修正も行えてしっかりしている印象でしたね。
※その後コロナでフルリモートに移行したので、現在はオフィスを縮小しています。

松本:仕組化はCTOの斎藤がきっちりするタイプなので、創業当時からのミーティングの議事録が残っていたりしますね。可視化して仕組化しようと言うのが仕事の大前提としてあるかもしれないですね。

▼CTO斎藤のインタビュー記事はこちら

松本:組織や事業の変遷についてはどう見えていましたか?それぞれよかった点や悪かった点とか。

中井:GLITから派生してGLIT Adminを出したけど、すぐ引っ込めたりと言うのは良くも悪くもCaratらしさだなと思いました。合理的に判断を下して、意思決定が早い。その経験があるからこそ、最近はプロダクトの精度も上がってきていると感じます。今もAIジョブサーチや求人Hubに注力をしていて、合理的な意思決定だなと感じています。
組織についてはバランスが取れている印象です。事業に合わせて無理に肥大化しすぎず、徐々に適した仲間を迎え入れられていると感じています。外部の人と話をすると事業の数に対して人がかなり少ないですね、と言われることも多いですが、言われてから気づく感じでした。

松本:会社として展開しているプロダクトラインは別だけど、顧客が被っていたりとか、GLITで培ったノウハウをtoB向けに提供するのがHR DXだったりするので、各プロダクトもゼロベースで人を必要としているわけではないしね。

中井:注力領域を明確にし、濃淡をつけて適切に配分できているので、事業によってリソースは分散はしていない感じですね。

松本:求人HubがtoB向けの求職者集客サービスで、掲載先としてAIジョブサーチやGLITがあり、HR DX事業は集客後の定着になるので、お客様は共通していますね。プロダクトでありソリューションとなっている感じで、コンパウンドとマルチプロダクトの間をいくようなイメージです。会社としても求人データベースと顧客データベースは共通しています。

求人Hubはどのように作られたか

松本:求人Hubの成り立ちについて改めて教えてもらえますか?

中井:元々はGLITのお客様のご相談からスタートしています。広告主のお客様と、掲載先のお客様を僕らが両方と繋がっていたので、両社を繋ぐ形でスタートをしました。
2年間くらいは同じ状況で続けていましたね。その状態でも成長はしていたけど、2023年期にGLITから切り出して事業化しようとなり、広告主も掲載先も広げていくようになり、僕自身も求人Hubの責任者として昨年1年間は注力をしました。注力するために、しばらく続けていたGLITのPdMも引き継ぎました。

松本:GLITのPdMも人を変えて、プロダクトとしてまだ伸びるかどうかを検証した時期ですね。結果としてGLIT以外の事業を頑張ろうとなり、HR DXも半年くらい運用してグロースもしていたけど、求人Hub側に注力をしていこうとなりました。2022年8月に資金調達をしたタイミングで改めて伸ばしていこうとなり、何に注力するかを考えていた時期でしたね。

中井:会社をどう成長させていくか2023年期に入ったタイミングで、求人Hubの本格的な事業化がテーマとして出てきた感じでしたね。

松本:日本や海外の事例でも同様のサービスで伸びている事例があり調べていたので、求人Hubも伸びるという確信がありましたね。
実際に昨年1年間でプロダクトとして急成長をしましたが、求人Hubが伸びたきっかけについても教えていただけますか?

中井:本格事業化したのが1つと、あとは体制が整ったことが大きかったと思います。営業は比較的うまくいっていましたが、当時は開発リソースが副業エンジニアのみで中々開発が進まないことが課題でした。僕自身も他プロダクトにリソースを使って分散していた状況です。2023年に入ってからエンジニアメンバーにも入ってもらい、僕も他プロダクトの営業活動をやめて求人Hubに注力するようになり、All inできる環境を作れたのがプロダクトとしての転機になったかなと思います。

現在のCaratでの役割

松本:COOの立場としては最近何にAll in できていますか?

中井:やはり一番は求人HubにAll inしていると思います。他プロダクトは他の方に任せられていて、求人Hubに注力できている状態です。あとはCOOとしての役割があるので、ビジネス面全体が守備範囲になっています。
会社のバリューでもあるAll inできる環境は大事だなと思うので、自分でやらなくていい仕事は自動化したり、他の人にお願いしたりしています。僕と松本がビジネス周りを何とかするマンだと思うので、ビジネスを前に進めることに集中することが重要だと考えています。

松本:COOとしての役割でビジネス面全体というのは、例えばどんなことをしていますか?

中井:求人Hubだと、真っ白な状態から営業資料を作ったり営業リストを作ったりしました。そこから何とかコンタクトをして商談を進め、契約に進む段階では契約書の雛形を作ったり、契約書のリーガルチェックを行ったりします。あとは日々事業の進捗がどうなっているか、データ集計の仕組みを作って課題があれば分析して打ち手を打ったりしています。
細かいところだと、求人Hubでも一部求人応募フォームがあったりするので、そのフロントエンドの開発は自分で行ったりして、ビジネスを伸ばすために言葉の通り何でも行っている感じですね。

松本:現在は求人Hubにリソースを割きつつ、どんな割合で仕事を進めていますか?

中井:8-9割くらいは求人HubにAll inしていますね。あとはHR DX側にも一部入ったり、その他の全社的な業務に入ったりという感じです。

松本:求人Hubは成長させつつ黒字事業として、キャッシュを作り出すことをCOOとして中井が取り組んでくれていて、その他のAIジョブサーチなどのメンバーは気にせず新規プロダクトの成長に取り組める環境を作っている感じですね。

中井:COOはC職の中でも専門性を持たない役職だと考えています。役割は他のCxOとの関係性で決まるなと思っていますが、うちの場合は松本と僕のスキルセットが近しい関係性です。AIジョブサーチを創業社長がコミットしている中で、僕が求人Hubを伸ばすために注力している、お互いに背中を預ける関係性だと考えています。

今後の会社や事業の展望

松本:求人Hubの伸びしろや、今後会社や事業をどうしていきたいか、COOの視点で教えてもらえますか?

中井:求人Hubは伸びしろがまだまだありますね。広告主と掲載先があり、その間に立つビジネスで、去年は掲載先をたくさん増やせていますが、広告主側の開拓は本格的には進めていませんでした。広告主と掲載先の両面を伸ばすことで、事業としてもまだまだ伸びしろがあると感じています。
会社全体で言うと、世の中に価値提供できるようにしていきたいので、会社のロードマップは意識しています。事業規模のゼロが増えるごとに社会的な意義やインパクトが増えていくと考えているので、1億円の次は10億円、その次は100億円となる中で、そこをどう登っていくか。その中でいい組織や良い環境を作っていきたいと考えています。

松本:会社としてプロダクトラインが4つあるけれど、単一事業で2桁億円を超えるモデルケースを作っていきたいですね。求人Hubがその1つとして成長をリードしてくれることを期待しています。

松本:最後にCaratで働く魅力や、今後仲間になる方に向けてメッセージがあれば頂けますか。

中井:会社としては求人Hubもそうですし、他のプロダクトも強く伸ばしていこうとしている。特性としては仕組みがしっかりしており、データから定量的な判断や、ユーザーの声など定性的な情報も得て次に活かしていく組織です。AIジョブサーチでLLMなどの新しい技術に取り組みながら、どう新しい価値に繋げるかと言うのを大事にしているので、これらの取り組みを楽しめる方と一緒に働いていけると嬉しいなと考えています。


今回は前職からの同期であるCEOとCOOの二人の対談形式のインタビュー記事をお届けしました。記事を読んで興味を持ってくださった方、Carat では未来の仲間を積極採用中です。
様々なポジションで募集をしていますので、気軽にエントリーしていただき、まずはカジュアル面談から話しましょう!

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