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4年に1度の確認作業。アメリカ大統領選の仕組みと、大統領選に関する英語まとめ。

4年前にも調べたはず、もっというと8年前にも調べたはず。なのに、毎回、必ずなんだか分からなくなってしまうのが、アメリカ大統領選の仕組み。そして、大統領選に関する英語。

なんやかんやと、ここから11月の大統領本選までの間に大統領選についてのニュースも増えていくので、いったんみんなで確認しておこうじゃないか。

と思って、調べ始めたら、ちょうどいいやつあった。子供向けの2分ちょっとの「大統領選挙のしくみ」。USA.Govから出ているオフィシャルなやつです。

Noteのご機嫌が悪くyoutubeの埋め込みを拒否られるので、取りあえず画像にリンクしておきます。クリックで見られます(音出ます)。あと字幕、自動翻訳で日本語でもほぼ正しく見られます。

コメント 2020-07-11 115814

子供向けだしちょうどいいや、と思ったけど、見てみたらやっぱり難しいじゃんよ・・・・!!まじですっかり忘れてた・・・・

でも気を取り直して、復習しつつ英語もおさらいしていこう。どこかで誰かのお役に立つかもしれないし。


そもそも、アメリカの大統領選はロングラン。一年ががりで行われます。

第一フェイズ:2-6月予備選挙と党員集会で、党の候補を絞り込む。

共和党(Republican)と民主党(Democrats) ,それぞれの党の大統領候補( presidential candidate) を誰にするかを決めるフェイズ。

絞り込みの方法としては、州ごとに予備選挙(primaries)または、党員集会(Caucuses)のどちらかをとっている。予備選挙では、党員は候補者本人に投票するのではなくて、候補者の支持を事前に表明にしている代理人(delegate)を選ぶ。この代理人が、夏の全国党大会に出席することになる。

ちなみに、2020年、共和党はトランプ大統領一択(てか候補者出たけど即消えた)。

民主党は、最初30人近く名乗りをあげて、12人が残って、どんどん撤退表明をして、4月の頭までバーニーが撤退せずに最後まで頑張って、最終的に副大統領経験者のバイデン氏が候補者になった。

ちなみにハワイからもタルシ・ギャバードさんという女性のムスリムのミリタリー経験のある女性が立候補し、泡沫候補だったけどかなり最後のほうまで粘っていた。

第2フェイズ:7-8月 全国党大会と、一般投票

夏に全国党大会(National convention) と一般投票(general election)が行われる。この全国党大会で、正式に各党の大統領候補(Presidential nominee)が指名される。また大統領候補から副大統領が指名される。
Candidates が絞り込まれ(narrowed down) して、nomineeになる、ということ。


注目は今回、コロナ禍、BLM運動、低所得者層の失業などが立て続いている中、保守のトランプに対抗するバイデンが誰を副大統領に指名するのか? 
バイデンは「女性を指名する」と言っており大統領候補として立候補していたエイミー・クロブシャー氏や、黒人議員のカレン・バス氏などが噂されている。

バイデン自身が、初の黒人大統領オバマさんの副大統領だっただけに、女性の「白人ではない」バイスプレジデントを選ぶ可能性が高いのでは。


第3フェイズ:11月3日 一般有権者による投票・大統領決定

思い出した、ここが一番難しいところだった・・・・
この一般有権者による投票(Vote)は、大統領候補者本人に対する直接投票ではなく、州ごとに振り分けられた選挙人(elector)に対する投票になる。
この選挙人の集まりのことを選挙人団(electoral collage) と呼び、全員で538人、州の人口によって配分が違う。例えば、小さいハワイ(人口140万人)は3人の選挙人団、巨大なカリフォルニア(3300万人)は55人の選挙人団を抱える。

ここが謎なところなんだけど、選挙人の数が一人でも多い方が、その州の選挙人を「総どり」(winner-take-all) になる州がほとんど。

そもそも明確に民主党の州(Blue state)、なのか共和党の州なのか(Red state)なのか決まってて動かないところは確定票として読むので、選挙活動のハイライトは「選挙人の数が多く、民主党・共和党支持が混ざっていてどっちに転ぶか分からない州(swing state)」 をどっちが取るかになる。

なので2016年にヒラリーVSトランプでよく言われていたのが、得票数ではヒラリーのほうが280万票も多かったけど、結果的に選挙人の数でトランプが勝った、という話。本当はヒラリーのほうが勝ってたんだ!という民主党支持者の恨みはよく聞いた。


これが7月9日現在の、選挙人数の予想チャート。

コメント 2020-07-11 133739

西海岸、東海岸は青々してて、真ん中あたりが真っ赤っか。そして、候補者をやきもきさせるのは、カラーバーの真ん中あたりの色の州たち、ということだ。

ふうー4年前もたしかほぼ同じことを全部調べて、「そうかーなるほど!」と思ったような気がする。4年後はこのnoteを読みにくることにしよう、もし4年後にそのことを覚えていたら。


それにしても2020年、本当にオリンピックは飛ぶわ、2020年の初めまで株価絶好調で(再選かたいだろ!と思っていに違いない)トランプさん。
きっと今ごろ、キーっ!となっているはず。

それはそれとして、マスクしてください。


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