見出し画像

アメリカに来る前に知っておきたかった、アメリカにおける「付き合う」関連の英語とその定義。

私は、ハワイに移住して10年、アメリカ人の夫と再婚して5年経つ。
夫と結婚するときに、夫に心の底から、御礼申し上げたのが「デートプールから卒業させてくれてありがとう~」だった。

デートプールとは、プールでデートすることではなくって、「デート可能な人」としてプールされてること、デート可能要員として世に存在すること。

ほんと、ブラインドデートとか億劫、思い出のページももう無駄に増えんでいいわ…とだいぶ疲れてたんだよね。(当時、一回離婚、一回婚約解消の1.5バツ)



それでだ。
私が先に知っておきたかった、日米の恋愛の進捗プロセスの違いについて書きます。これからアメリカでまたはアメリカ人と恋愛するかもしれない、日本生まれ日本育ちの人。知っといても損はないと思います。知らないとびっくりするから。


ちなみに英語で「付き合う」に当たる表現は、seeing someone.
付き合ってる人いるの?は  Are you seeing someone? が一番普通じゃないだろうか?lover とかsteadyとか会話では、あんまり聞いたことも聞かれたもことない。

別れた、はBroke up with 誰それとか、we are not seeing anymoreとかwe are no longer togetherとか。別居するはseparate. こういう教科書で習わないけど、重要な表現まとめて教えてほしいよね、アメリカに来る前に。


で、最初にDateするよね? ちょっとコーヒーなり、ごはんなり。
で、Hang outする。遊びに行く、って感じ。ビーチに行ったりどっか出かけたりとか。go outっていうのも同じ感じ。(こういう遊ぶはplayって言わない)

ここらへんまでは日本と一緒なんだけど、ここから進捗がだいぶ違う。

そういうのが何回か続くとDating ,he(She) is my dateっていって、「彼(彼女)がデート相手」っていう関係になるんだよね。
お互いDating しているときってのは、最初のほうは他に相手がいてもOK、っていう状態がだいたい普通。(わざわざ相手に言わないけど、当然相手もいろいろいるでしょ、って感じ)

デートしてる人いるの?って聞かれて デートはしてるけど恋人はいない、って言うのはあり。(モテ醸し)  

このDating の状態っていうのは、アメリカ人(といってもいろんな人がいるんだけどかなりザックリとアメリカ育ちの人たち)にとっては当然のように身体の関係込み。その相性悪いのに、本格的に彼氏彼女になれるわけないじゃん、ということのよう。なんだけど、日本人的には、は?という感じじゃない?

日本人だと「好き」「付き合って」の意思確認の手順なしで、そういう関係にならないでしょ?と思うんだけど、そうは問屋が卸さないアメリカ。(日本でもエクササイズ的にカジュアルな関係を好まれる方もいらっしゃると思うけど、日本で一般的にだれかと1対1で付き合うっていうの流れとの比較ね)



ちなみに相性はChemistry。we have chemistry (相性が合う)ならデート続けるけど、have No chemistry... (相性悪い)とか、no click (ビビッとこない)ならそこまで。


まあそういうモニョモニョした状態をしばらく経て、あなたとしかデートしないよ、っていうDating exclusively な状態に進む。

だから、Dating期間はぜんぶお試し期間。しかもこのお試し期間はいったいどのくらい続くのか、なにがどうなれば晴れて恋人、となるのかは、まったくもって不明、毎回違う、という闇鍋ルール。


そこで時間をある程度過ごしてみてから「I love you」という言葉を言われた!!というところから、ようやく、I am Seeing 誰それ(誰それと付き合ってるの)っていう状態になる。 

なので、遊び仲間が、だれかをその場によく連れてくるようになったらしばらくたったころに「もうL wordは出た?」とこそっと聞かれたりする。
(I love youって言いあう真剣な関係なのかということ。)

こういう諸々のニュアンス的なことって、39歳にもなってアメリカに単独でやってきた私のような後発組だと、何かと把握しづらかった。これがアメリカの大学に留学で来たりしてたら、仲間もいっぱいいて、たぶん事情通の先行組から概要のレクチャーが受けられたりしたんだろうけど、友達もだれもいないハワイにふらっと来たんでなあ~、わかんなかったよね!最初のころ。


今おもえば、Sex and the cityで、サマンサが、ホテル王とデートしてる期間に、彼に「♡」LOVE のアートをプレゼントしようと用意していたのに、彼のいつもの浮気が発覚して、サマンサがちくしょう!ってアートを壊すシーンあった。あれも、アメリカの恋愛においては先に「LOVE」という言葉を言ったが最後、相手に降参、恋愛市場から撤退してあなたのものになるわ、ということで、勝気なサマンサ姉さんは、自分がこのゲームに負けて「LOVE」を差し出しちゃったことで激しく悔しかったんだなあと。 
あとから納得したりしたもんです。これを知っておくとアメリカのラブコメ映画とかみたときにそういうこと・・・と思うことがあるかもです。

ちなみに、うちの夫はどういうわけかこういうまどろっこしいのが嫌いだったみたいで、すぐ「付き合おう!」と言ってきて話が早かった。

以上、だれかの役にいつか立つかもしれない、ストリートサバイバルで身に着けた英語でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?