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関係人口は移住しない!?課題解決のヒントはファンから生まれる #自治体にもビジョンを!勉強会Vol.4

私たちNEWPEACE thinktankは、この先行き不透明な時代において自治体にこそビジョンが必要だと思い、ビジョンある自治体の取り組みを取り上げた勉強会を開催しています。
 
5月25日(水)の勉強会では、岐阜県飛騨市による「ヒダスケ!-飛騨市の関係案内所-」をテーマに、飛騨市総合政策課ふるさと応援係長 土田憲司さん、飛騨市地域おこし協力隊 永石 智貴さんをゲストにお迎えし、企画の背景やこれまでの経緯を深掘りしました。


参加した方々からは、以下のような感想をいただきました。​

・実のあるファンを、どのように掴んでこられたのか、その仕組みが大変参考になりました。

・目から鱗の連続でした

・ファンクラブの方を大切にしているなと感じた。また、そのために財源を有効活用するなどスキームが考えられているなと感じました。

深刻な過疎化への対策として、ファンクラブの事業が生まれた

(セミクローズドな勉強会のため、概要のみのご紹介となります)
今回の勉強会では、「ヒダスケ!」が生まれるまでに飛騨市でどのような事業展開を行なってきたのか、その背景とプロセスについてお話しいただきました。

飛騨牛や飛騨高山、映画「君の名は。」の聖地としても知られる飛騨市ですが、実はこの30年で全国の倍のスピードで人口が減少する「過疎先進地域」であり、人口減少と高齢化が大きな課題となっています。
この課題に対し、人口が流出しているのに新たに移住者を増やすのは難しいと捉え、「地域外の人との交流」に重きを置き、ファンを見える化することで直接的なPRやコミュニケーションを実施するため、2017年に「飛騨市ファンクラブ」を設立したそうです。

多くの自治体でも関係人口施策として、ファンクラブを設立して特典付き会員名刺を配るといった施策は取り組まれていますが、飛騨市ではファンに直接会う、交流することを重要視してきました。

市長や職員の皆さんが東京や大阪に出向きファンの集いを開いたり、バスツアーを行うなど、ファンクラブの会員と交流し続けること約3年、ファンの方々の中に「スタッフとしてお手伝いをしてもいいですか?」と遠方から飛騨市に来てくださる会員が出現。地域を応援してくださる方と市内の困りごとを解決する「ヒダスケ!」の誕生につながるプログラムが生まれたそうです。


関係人口は「移住しない」「移住しないけど関わりたい」

2019年には関係人口になるきっかけやプロセスについて研究を行うため、市と連携協定を結んでいた楽天や東京大学などと共同で「未来のコミュニティ研究室」を開設。研究の結果、関係人口と言われる人々は「移住しないと決めている」「移住したくない」という層が圧倒的に多いことが明らかになったそうです。

こうした経緯から飛騨市では関係人口のゴールを移住とせず、「関心人口」「交流人口」「行動人口」といったフェーズごとの施策を展開することで、「いろんな人が関われる懐の広いまちづくり」を実現しています。

今ではこれまでの取り組みがグッドデザイン賞やグッドライフアワード環境大臣賞自治体部門賞を受賞するなど各方面から評価をされており、第三者評価を得たことで関東や関西のテレビやラジオで紹介される機会も増えているそうです。

「何を大切にすべきか?」といった視点の共有が重要

NEWPEACEでは、目指す理想像の宣言である「ビジョニング」を掲げています。今回の「ヒダスケ!-飛騨市の関係案内所-」も、まさに「何を大切にすべきか?」というビジョンの共有により本質的な施策展開が実現しているビジョニングを体現している企画でした。

「関係人口を増やす」という命題に対して、どうやって数を増やすのか?という視点になりがちなところを、「数より深さ」「リアルなファンの声やニーズを大事にする」といった市として大切にしたい意思を関係者内で共有できていたからこそ、これまでの成果を生み出していることを感じました。

私たちNEWPEACE thinktankでも「大切にしたい意思」や「なぜその事業や施策に取り組むのか」ということを重要視しています。「WHY(なぜ)」を明確にし、走りつづけることで、ビジョンは実現へと向かいます。

ビジョンづくりやビジョンに紐付いたPR、伴走にご関心をお持ちの方はお気軽にご連絡ください。
お問い合わせはこちらより

▶ヒダスケ!-飛騨市の関係案内所- https://hidasuke.com/


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