常温の飲み物を飲むということ

 自分がすぐお腹を壊す体質だと気付いたのは、30歳を過ぎたあたりだっただろうか。それまでは若さも加勢してくれていたと思うが、積極的に自分の身体の声を聞くことはしてこなかった気がする。が、無理が利かなくなってきた最近では、次の日の事をすぐに考えてしまうので色々なことをセーブしている気がする。それはそれでいいような悪いような気がするのだが、40歳になり「健康第一」を標榜している私としては、最上位概念が「健康」なのだから、健康を害するまでの挑戦はしないことにしている。

 お腹を壊す要因として、食べ物に起因するものか、あるいは外的要因(ストレス)か、と大別できると思う。ストレスも極力避けたいところではあるが、生きている以上ストレスがゼロになることは無いので、できるだけストレスの少ない生き方を選びたい。もう一方の自分でコントロール可能な「食べ物」によるものに焦点を当て、その食材を避けることはQOL向上とソリューションの一つになるだろうと思った。

 「お腹を壊さない」ミッションはかなり大変なことだった。食材によっては、他人にとって良くても自分にとってはダメなものがあるとわかった。また、日によっても体調が異なりダメだったりと、法則性を見出すには時間を要した。時間を掛けた人体実験である。

 現時点で法則性をもって「ダメそう」となったものは、ヨーグルト、牛乳、冷たい飲み物(食べ物)、大量のコーヒー、過度に油っぽいもの、だろうか。個々の食材については、今もまだ人体実験の途中なのでなんとも断定しがたい。結局のところ、「少しなら問題ないが多量に食べるとダメ」なものが多く、それはただ単に摂生した食生活であれば健康、と大雑把に言えばそういうことなのかもしれない。
 世間には、一般化した風説が流布している。「〇〇を食べれば長生きする」「〇〇は食べないほうがいい」「〇〇健康法」…のようなものだ。ダイエットも健康法も、皆が興味関心があることについては熱量が高いからこそ本や記事が読まれる。この歳になって思うのは、「万人に当てはまる健康法はない」ということだ。私も健康で長生きをしたいと思っているが、いかんせんヨーグルトとの相性が悪く、いくらヨーグルトを毎日食べれば健康になれる!と言われても、日々腹を下しているようでは健康になれる気がしない。

 直近では「冷たい飲み物」は極力飲まないようにしている。そのせいか、1ヶ月に1回ほど定期的にぶっ壊れている私の腹は、2ヶ月に1回ほどの頻度に低下したのである。食材ありきのものもあるが、温度を「室温以上の温かいもの」にした食べ物にする事で、腹下しのリスクが抑えられているように思う。

 「冷たいものを飲まない(食べない)」ソリューションのおかげだけではない可能性も大いにあるが、しばらくはこのスタイルを続けようと思っている。

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