ヴェイユに捧ぐ#1:ボエシへの付論から
ヴェイユについては「哲学者の紹介」記事として仕上げます。その関連として、今回は「服従と自由についての省察」というテクストを扱います。
はじめに いきなりぶっちゃけますが、私はヴェイユをなめていました。具体的には、イタリアン・セオリーなどに拾われることで現代的意義がある少数のテクストを遺した思想家……したがって、バタイユみたいなもんだろうと思っていました。
そういう軽い気持ちで、ヴェイユ研究の成果物である『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』河出文庫(2018年)を読んだわ