リキ日記_回し車
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
リキのケージ。その大きさに合致した回し車を選択するとなれば、おのずと大きさが決まってくる。
リキは確かに大きくなった。我が家に来たときから比べれば、体重だけで言えば、およそ三倍になっている。
身体が大きくなれば、ケージも大きくすれば良いものだが、世の中に、それほど大きなケージがそうそうあるわけでもなく。
よしんばあったとしても、それを部屋に入れられる余裕を持った家に住んでいる人となると、なかなか存在しないものなのである。
我が家も、狭い。人が住むにも、狭い。ようやく人間の生活スペースを確保しているに過ぎない。
リキの夜の行動を暗視カメラで観察していると、少し回し車が小さいように見える。だが。今のケージには、この回し車が精一杯。
我が家には、今のケージの大きさが、精一杯なのである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジが、もうちょっと裕福ならばねぇ。リキも、あまり窮屈な生活を強いられることもなかったろうに。
ちょっと申し訳ない思いに駆られるのである。回し車を見るたびに。
そんなこんなを家内と語らおうとして振り向くと、家内が足を指さして笑って言った。
ダメよ。大きなケージを買っちゃ。そんなお金があったら、私の大きなベッドを買ってちょうだい。そうか、マッサージを倍返し。よろしく。
なんのはなしです買。
家内は、屁理屈と言い掛かりと我田引水が得意技である。
放っておくと、3倍返しなんて法外な要求が出てこないとも限らない。おとなしく、倍返しの要求をのもう。
家内は、マッサージをすると、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
磯貝さんの作品は、磯貝ワールドという不思議な世界である。グロテスクでもある。ある意味悲壮でもある。
だが。また、そこがいいのである。生きているという実感。想像の世界での終わりを感じたからこそ、それを感じることができる。
磯貝ワールドは架空の世界である。だが、生きている世界は、今は、現実なのである。それを私に気づかせてくれる。
てるとさんは、修復し直すことができるものは、直す。無駄はしない。そして、諦めない。簡単には。
てるとさんのチャレンジストーリーは、私の朝の、元気サブリナのである。
いわのりさんのイラストは、みんな、素敵なイラストである。そして、いわのりさんのミニチュア生け花は、また、素敵で。見ていると、その才能に羨ましくなってくるのである。
私もいつか、人にうらやましがられるようなミニチュア生け花を生けてみたいと思うのである。
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