半笑いのうんこ【ショートショートnote_13/創作】
「ショートショートnote」を購入してから、家内の目が、なんとなく、冷たい。なぜならば、私の、机の上に、これが、あるからである。
だから、少しずつ、活用しようと思い立った。先週は、二枚だけ引いて。それでなんとなく、お題になったが、説明書を見ると、こういう風に、5枚から、親がお題を決めるということになっている。
というのは、カードは、名詞もあれば、形容詞もあって。2枚だけしか引かないと、形容詞がダブることが出てくるからであろう。
この、5枚引きに従い、引いたカードが、これである。
親と言っても、家族しか、私には、いないので。家族LINEに入れて、お題を所望した。
すると、家内から、こう、返ってきた。
そして、長女からは、こう。
さらに、長男からは、こう。
最期に、次女からは、こう。
家内は、必ずこういうとき、いらない情報を吹き込む。
すると、長女がザワついて。こういうやりとりになった。
心の中の、リトルkojuroが、笑いながら、呟いた。
2,970円だけれど、ね。ほんとうは。
で、お題は、出揃った。「半笑いのうんこ」が、なぜか、人気だ。我が家の人々の精神年齢が疑われそうだ。
このお題の中から、ルーレットで、採用お題を決める。スマホアプリで、ルーレットを出そう。これだ。
そして、回す。結果は……。こうなった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
やっぱりな。
と、いうことで、今回のお題が決まった。
半笑いのうんこ。
では、本編、410文字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
小十朗は、諜報部に所属している。メインサーバーは厳密に管理され、パスワードは、随時変更されている。
今週、新たなパスワードが設定された。パスワードは、AIが自動的に決めるのであるが、結果的には、今回は、紛らわしいパスワードだった。
それが原因で、サーバーを開くときに、一度、間違ったパスワードを入力するエージェントが続出した。
サーバーには、セキュリティ上、パスワードの誤入力総数が一定に到達すると、ダウンする。ある日、それが、起きてしまった。
ちょうど、小十朗がトイレの個室でしゃがんでいるときだった。
順次復旧していく中で、居場所が居場所だけに長時間取り残され、忘れ去られた彼は、最後の手段に出た。特殊ピンマイクを、ONにしたのだ。
司令室に、不気味な笑い声が響き渡った。
ふふ、ふふふ。
その後すぐに場所と人物が特定され、解放されたが、彼には不名誉なあだ名がつけられた。
半笑いのうんこ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?