未来のお金持ち【ショートショートnote_76/創作】
家内が私を追求するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、次女に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
次女のお題から。
本編、「未来のお金持ち」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
遼には凛という幼馴染みがいた。
我が儘で、悪ガキの遼は、世話焼きの凛に、いつも助けられていた。
凛は、時々、不思議なことを言った。
私は、お金持ちになるのよ。それは、決まっているの。
凛が少し遠くを眺めながらそう呟くたびに、遼はぼんやり、寂しく感じていた。
遼と凛は、ずっと同じ学校だったが、高校卒業後、凛は東京の大学に進学し。遼は、街のボクシングジムから、プロとしてデビューを果たした。
遼は、並外れた強さで。ほどなく地球最強のボクサーと言われ、やがて5階級、全団体の統一王者として君臨した。
凛は、修士課程修了と同時に、夢だった宇宙飛行士になった。
遼の、31度目の防衛戦の祝勝パーティーで、二人は再会し。遼は凛に求婚し。万雷の拍手の中、電撃引退を表明した。
遼は、専業主夫をしている。
スマホがブルりと鳴った。
哺乳瓶を起き、メールを確認すると、凛だった。
私の予言は、当たっていたわね。
遼の希望の星は、今、探査ミッションで火星にいる。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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