リキ日記_夢うつつ
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
最近のリキは、ちょっと今までと違う行動が多い気がする。今回のものも、そうだ。
リキは、だいたい寝るときは、巣箱の中に入り、入り口と逆方向を見ながら寝ることが多かった。ところが最近、入り口の方まで出てきて、そこで這いつくばり、そのまま微睡んで寝てしまうことがあるのである。
また、あるときは、巣箱から出てきて。エサを食べるでもなく、回し車で走るでも無く。ゴロンと転がるようになってしまうときが、時々あるようだ。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
ちょっと、眠がりになったかな。
リキはハリネズミだ。夜行性のはずである。だから、夜は活発に動き回るはずなのに、いったい、どうしたというのだろう。
そんなこんなを家内と語らおうとして振り向くと、家内が笑って足を指さしていた。
コジくん、リキも、コジくんと一緒で、もう老齢になって、耄碌してきたんじゃない?
………。
家内は、マッサージをすると、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
「あれ」を、また、主人公は見るのである。今度は、子供とそれに傘を差す「あれ」だ。
「あれ」は幻覚だと仮定するが、鮮明に見えるあれ。そして、それを自然体で落ち着いて見ている自分。
「あれ」が幻覚だとすると、脳に何らかの問題があるのでは無いかと思い至るのだが、このあたりは、現実的だ。
私は、幻覚は見ない。妖怪も見たことがない。だが、妖怪と磯貝ワールドは、好きである。
※コリキの顔は、一円玉よりも少し小さいくらいの大きさです
てるとさん主催で、ミニチュア生け花の会が存在している。私もその一員で。私のみならず、家内とリキも、会員である。
私は、会員番号3番。そして、家内とリキが、会員番号9番。
まだ、9番さんは、作品を提示していない。春になり、野の花が公園一面に咲いたら、やるらしい。
てるとさんは言う。ミニチュア制作も、ミニチュア生け花をしているからこそ、自由で楽しいと。
今、会員は、31名いる。まだまだ募集中だ。
入るのは簡単。てるとさんにメールを入れる。すると、ミニチュア花器がひとつプレゼントされる。これで会員だ。あとは、自由で。何の制約も無い。9番さんのように、なんにもしなくて、誰かの作品を見ているだけでもなんでもいい。
ミニチュア生け花の会は、まったくの自由なのだ。
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