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リキ日記_回し車カバー

ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。

我が家のハリネズミの名前は、リキという。


少し前のことだ。私の不手際で、リキに迷惑をかけてしまったことがあった。


リキの回し車には、カバーがついている。体が小さい頃は、網目に足の指などが引っかかって怪我をしたりすることもあって、その予防のためにも、このカバーがある。

そういう意味では、カバーは、外せるほど、リキは、既に十分に大きくなってきている。

リキは、走りながら糞をしたりする。ちゃんとしつけると、糞は、トイレでやる習慣もつけられたりするらしいが、そういう汚れが直接下に落ちないようにとも思い、私は、つけ続けている。

長男や家内は、もう、取り外しても良いのではないかと言うのだが、私は、考えた末、つけている。

カバーは、マジックテープでつける。いつも、ハズレないようにと注意するのだが、その日は、私が、不注意を犯した。その、マジックテープが、ハズレてしまったのである。

私は、たまたま、早く寝てしまった。リキの、夜の様子を、暗視カメラで観察していなかった。だが家内は、遅くまで寝られなかったそうで。観察していると、カバーがハズレてしまい、邪魔になっているのだが、それでも、リキは、健気にも必死で、走ろうと、回し車を走っていたという。


家内に、起こしてくれれば良かったのにと言うと、家内は、言った。

それは、コジくんが、可哀想でしょ。出来ないよ。そんなこと。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、愛されているんだよ。


確かに、カバーをきちんと確認せず、疲れて早めに寝てしまった私が迂闊だった。朝、それを聞かされてから、リキに申し訳なくて、何度も声を出して謝った。


巣箱の中のリキは、じっとして動かなかった。

もちろん、こたえることも無い。


カバーを外すかどうか、また、迷い、よくよく考えた。だが、やはり、網目に引っかかることと、慣れていないその動作をさせるのが怖くて、カバーをすることを続けて様子を見ると決めた。

この選択が、リキにとって、良かったのか、どうかは、分からない。だが、私なりに、よくよく考えてのことだった。


今後、また、よく観察し、リキのことを考えて、柔軟に対応していきたい。



そうこうしていると、家内が、私のほうを見て、微笑んでいる。


家内は、糞尿の世話をしたり、直接リキに食べ物を与えたりはしないが、リキのことを愛してくれている。


マッサージは、少し入念に、少し長めに、やろうと決めた。


家内は、マッサージをすると、上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は、平和で明るくなる。


だから。


これで、いいのだ。

この、GIFデータは、もちろん、私の作では無い。
磯貝さんが、作られたものを、勝手にリキだと言い張って、使わせて頂いている。


【リキ動画】

巣箱を覗き込むと、もれなく威嚇行動をとられる。ハリネズミは、人に懐かないので、当然だが。最後は、でも、カメラとわかって、無視してゴソゴソし出して。こういうところは、かわいい。

珍しく、箱から立ち上がり、ハナをくんくんして何かを探している。後ろの餌の匂いが気になるようだ。こういうところも、可愛い。私は、単なるジジバカなのである。

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NNさんが、こんな企画をたてて、実施されていました。

そして、エントリー記事がこれだけ集まってきている。ひとつひとつ、読ませていただいた。そして、ひとつひとつから、学びを頂いた。そして、心から感謝をしている。心から。

できれば明日、このNNさんの企画に関する記事を、投稿しようと思う。

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