ショートショート_秋晴れ
月めくりのカレンダーも、残り3枚。時間が過ぎるのが、ものすごく早いのは、歳をとったせいなのだろうか。
日曜日は、小牧幸助さんのシロクマ文芸部のお題と、たらはかにさんの裏表のお題を含めて、410文字の一話のショートショートを書くことにしているが、シロクマ感想文という幸助さんの企画にも乗ろうとして先週から勝手にシロクマ文芸部で投稿されている作品を引用している。そして今週も、感想文を書こう。短い、勝手気ままな。
noteの世界に。はそやmさんという、昨年の秋から友人になった方がいる。荒ぶるクッキングと称してとても美味しそうな料理の記事があったり、ステッチ部の殿のドンケツ女王をヒスイさんと争っていたり、旅行や旅先、訪問先の紹介を、ダフやんレポートとして投稿されていたり。そしてなにより、ショートショートの作品を多数投稿されている。シロクマ文芸部としてのお題取り組み、たらはかにさんの毎週ショートショートnoteのお題取り組みで、骨川筋衛門や美月の女神というキャラクターを自在に扱い、面白い作品を投稿されている。
今回のシロクマ文芸部のお題に寄せている作品には小人が出てくる。私は、小人が好きである。小人は過去を見せてくれる。高速で、あるいはじっくりと見せてくれる過去は、思い出深い楽しい過去ばかりである。これがいいのだと私は思う。過去は美しいものである。嫌なことはすぐにでも忘れて。できれば脳天気に生きていきたい。理想としては。
未来に希望を持ち続けるには、人はスタミナが少し足りなくて。やはり、過去の楽しい優しい思い出をひとつでも持ってそれを頼りに今を生きることは、人としての知恵なのだと思うのである。
今回のはそやmさんの作品は、そういうことを教えてくれていると感じる。
さて、今週の作品に話を移そう。
小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「月めくり」から始まる、小説、詩歌、エッセイということで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が「秋の空時計」で。裏のお題が「腋の薔薇時計」ということだ。
お2人とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって、毎週お題を出すだけでも大変だと思うのである。
それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、3ついっぺんに書くなんて、やはり、お二方に対して、だいぶ失礼なんじゃないかな。
うむ。むしろ、勿体ない。これだけお題を盛り込むから、特に、たらはかにさんの裏表両方を入れてしまうので、タイトルが全く自分勝手なタイトルをつけるしかなくなってしまうのだ。
だが。私のサイクルは、日曜日が創作の日と決めている。だから、お題に対する物語も書きたい、参加したい。小牧幸助さんのシロクマ文芸部も、たらはかにさんの毎週ショートショートも。そして更に、自分の決めたサイクルも、できる限り守りつついきたい。そして、実力的に、1日に複数作書き上げる力量など無い。だから、昼からお題3つををすべて入れ込んだ荒技で、どうにか書き上げるしかないのだ。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
まるで悪ガキ、駄々っ子だな。
まさに。
そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
家族からのお題は、バックアップで書いたの？
ようやく、ひとつ書いた。あっという間に、今年も3ヶ月を残すところになった。
さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「秋晴れ」約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
月めくりのカレンダーを捲ると残り3枚になった日、涼は都心の本屋に向かった。
高幡不動から特急が発車したとき、ミッションが発動された。
隣の両に乗車しているテロリストを確保し1時間後に本部に連行せよ。
窓から空を見上げると秋晴れで。太陽は南から15度東にあった。
腋の下にカプセルを仕込む。強く挟むとバラの香りがして半径1m以内に1時間だけ絶大な催眠効果を発揮する。
ターゲットをすぐに確認。射程距離に近寄り瞬時に催眠をかけた。
そこで聖蹟桜ヶ丘。
隣で、さも友人のフリをする。
新宿で共に降車して誘導。中央改札を出てロータリーから回り込みエルタワーに向かう。地上に上がりスターバックスを右手にして少し道沿いに下るところで本部ワゴン車に乗り込みドアを閉めた。
途端にテロリストは正気に戻ったが、瞬時に催眠剤で眠らせて確保。
窓越しに見上げると太陽はちょうど南中していた。未然に惨事は防がれた。
ミッション、コンプリート。
休日がようやく始まった。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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