祝福
先々週末の土曜日、家内と長女の平日旅行の帰りの車で、長男は、一緒に帰省してきた。
長男は、11月の末に、誕生日を迎えた。
長男は、私とは違って、穏やかな性格である。だが、真面目なだけに、いろいろなことを引きずるほうでもある。次女が高校の時、ちょっとした出来事があり、しばらく、長男は次女と少し距離を置いていた。それが、緊急事態宣言のあたりで帰省してきた時に、次女と顔を突き合わせて話す機会があり、長い冷戦時代が雪解けを迎えた。
また、長男は、正直である。中学に入学してから日も経たないある日、国語の授業で、両親に対する呼び名を、クラスの中で披露するという機会があったという。
先生が、お父さん、お母さんのことを、なんと呼んでいますか、という質問に、長男は、こうこたえたという。
母のことは、母上と言います。
そして、父のことは、コジと、呼び捨てにします。
その瞬間、クラスは、どっと爆笑で沸いたらしい。
こういう、コミカルな一面も、兼ね備えている。
ただ、長男は、私に比べて、ずいぶんと、優しい。流れ星を見て、次女の名付け親になり、今回の帰省から帰宅する寸前、自堕落な生活をしていた私に、お土産を置いていってくれた。
冷凍庫に、その、お土産は、今も、眠っている。
いやいや、長男よ。これは、少し、角度が違う。これは、さらに自堕落だ。だが、長男は、このアイスの大きなファミリーカップを、1人で一気に食べきる。
そして、ちょっと太っている。
食いしん坊な側面もあって、お菓子が食べたいがために、幼稚園の頃に経験したお茶菓子の味が忘れられなくて、中学から茶道部に入り、大学まで茶道部に所属していた。
帰省期間中に、ちょっと早いが、家族みんなでバースデーケーキを買って、ハッピーバースデーを歌った。9月末にも、長女にも、みんなで集まって、やったよな...。そんな記憶も、まだ、新しい。
長男は、11月の連休明けの早朝に、新幹線で関西に帰ったが、誕生日に、家族LINEで、みんなから、おめでとうのコメントを送った。
ありがとうと、言葉やスタンプで返信があったが、最後に、自嘲気味に、一言、コメントがつけ添えられていた。
もう、アラサー。
しばらく、誰もコメントをいれずに静観していたのに、家内が、スタンプで、こたえた。
それなー。
こんな家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約と、そして、子供に対する、限りない、愛である。
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