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ミッション・ポッシブル
家内の平日旅行中の金曜日、たまたま、私は、休みをとった。そして、それを知っている家内からは、いろいろなミッションが飛んできた。そして朝から、私は、それに追われることになった。
いろいろあった。
まず、これは、ルーチンワークである。
ゴミ捨て、トイレ・風呂・洗面所の掃除。水回りの掃除は、今週は排水溝のみなので、それほど大ごとではない。
そして、冷蔵庫の、作ったものを食べきること。これは、今回特別のミッションである。
そして、次女の送り出し。次女は、寮生活が長く、しかも厳しい運動部出身なので、起床やご飯の準備、身支度までは、自分で全て、放っておいても、行う。私がやるのは、きちんと玄関で見送ることと、鍵をきちんと閉めることである。
その後、イレギュラーミッションが、たびたびやってきた。
まずは、Amazonでの激安品の購入。期間限定で、クーポンが使える商品情報が、いつもの、職場の同僚のY子ちゃんから流れてきて、それの手続き。
次に、予約忘れした番組の録画。
ここまでは、楽勝のミッションである。
そして最後に、大きなミッションが2つ、きた。1つは、スターバックスコーヒーの福袋の申し込み。そして、もう1つは、GoToEatキャンペーンの引換券である。
福袋の方は、当たるか、当たらないか。それだけだ。しかも、家内のこだわりポイントの範疇からは少しはずれているので、たいしたことは、ない。すぐに、申し込みを終えた。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39648011/picture_pc_00d0b81cab87ef1bb3852224caf35bc1.jpg?width=800)
ところが、問題は、GoToEat引換券である。これは、家内のこだわりポイント、ど真ん中のミッションである。どうにかしなければならない。
家内の所望は、キックバック率が高いアナログチケットだったが、見てみると、既に、受付上限に達していて、申し込み不可だった。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39254496/picture_pc_5cd0e3ac0ab20649a050b8026c0686ab.jpg?width=800)
それは無理だったと、LINEで状況報告をしたところ、次のミッションは、デジタル食事券を申し込みをするようにときた。
そして、そこに入る。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39254676/picture_pc_899f88975ce9fc4c29676f16a989b3bf.jpg?width=800)
これは、すべて、抽選だ。
我が家は、抽選には、とことん、弱い。恐らく当選しないだろう。
最後は、神のみぞ知る、抽選だった。いわゆる、ミッション・インポッシブルである。だが、ほとんどが、ミッション・ポッシブルだったのと、最後のGoToEatキャンペーンについては、家内が、こう、告白した。
旅行に夢中で、あなたにミッションを与えるのを、昨日、忘れていたわ。ごめんね。情報があらかじめ入手できていなくて。
何とも複雑な言い方をする。
その企画の開始を認識できなかった不手際については認めているものの、結局は、私にそのミッションを遂行させようとしていたようである。
手を汚すのは、結局は、私ですか!
と、ちょっとだけ、リトルkojuroが心の中で、戯けて呟いた。
こうして、その日の、家内からの、ミッションは、終了したのである。
例によって、君、もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。
なお、このテープは自動的に消滅する。
そういって、私のスマホの家内からのLINEは、煙をたてて消え失せた。
プシュ〜〜......
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