2人用の1億円【ショートショートnote_75/創作】
家内が私を追求するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、家内に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
家内のお題から。
本編、「2人用の1億円」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
資金は1億。さっさと終えて、本部に戻ろう。コジは、ボストンバッグをひょいと担ぎ上げ、事務所を出た。
工場跡地に着くと、いかにも人相の悪い黒服が5人、ボスを囲むようにして、構えている。
「久し振りだな、コジ。」
「取引だ。早くしろ。」
すると、黒服が一斉に、懐から拳銃を取り出してコジに向けた。
「気でも狂ったか?」
言い終わらぬうちに、銃口から火花が散った。
だが、倒れたのは黒服たち。コジは無傷で。逆に、ボスに銃口を突きつけた。
「出せ。ブツを。」
ボスは、震える両手を挙げながら、右手の平から、メモリを落とした。
首筋を一撃。ボスは、気絶して倒れ込んだ。
コジは、メモリを拾い上げ、立ち去ろうとしたその時、突然、天から梯子が降りてきた。
ジュリエットが颯爽と降り立ち、ボストンバッグを取り上げた。
瞬く間に梯子は、天空に巻き上げられ、高笑いの中から、別のリュックが落ちてきた。
そこには、こう書かれていた。
半分こ。
あの1億円は、2人用だった。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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