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ショートショート_プランB

風車が回っているところを見ると、幼い頃、欲しくなった。風が吹くとくるくると回る。風向きに従って向いている方向を変え。風が止むと静かに風が吹くのを待つ。こういう淡々とした、あるがままの風車の姿が好きだった。

神戸に住んでいて。異人館に風見鶏の館というもあったりして、風見鶏が結構街中の家の屋根や郵便ポストなどにあったりした。あの風見鶏。小さな風車がついていて風力計になっているものも多くある。

坂道、港、海、雲、太陽、日射し、青空、にわか雨、虹、そして風。

風車は、郷愁を呼び起こしてくれる。そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。


さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。

今回のお題は、「風車」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。

そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【オバケレインコート】。また、裏お題は【花冷え全員集合】ということで。

さらに、山根あきらさんからのお題は、

「#祈りの雨」というお題で、記事を投稿してみませんか?ということで、「祈りの雨」という言葉を記事の中に入れて書くことになった。


お3人の企画は、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。

それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。毎週、励みになる。


また、今回は、かなこさんの、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を述べてみる。

かなこさんのご主人様は、ノブリンと呼ばれている。苦労に苦労を重ねて事業を起こして生きてこられた。わたしくらいの歳になられてから、これも苦労して体をつくり、水泳、自転車、長距離で競うトライアスロンのアスリートとなられている。私よりも少し歳の上の人生先輩である。

かなこさんの記事で読ませて頂いて、私もノブリンと呼ばせて頂いている。憧れの、人生における先輩なのである。

今までかなこさんの記事は、すべて読ませて頂いていて。常に学ばせて頂いて。ファンで。どんなことがあっても、どこまでも。ノブリンも、かなこさんも、私にとっては憧れの人で。

今回のかなこさんのエッセイは、ノブリンの最近について書かれている。老い、というのは、誰しも経験していく。そして必ず、人は、いずれ死ぬ。そういうことを、淡々と書かれた記事に、深く考えさせられる。

憧れのノブリン。私は、背中を追いかけている。トライアスロンはできそうにないが、私なりのチャレンジをしていこうなんて思っている。

だから、コメント欄でかなこさんにお願いをした。ゆっくり、ゆるりと、ご自分のペースでいってくださいと、ノブリンに伝えてほしいと。

私の夢はまだ、はっきりとはしていないが、ノブリンの背中を追いかけて、それを、具体的化して実現していって、いつか、会いたいなんて思っている。

私の夢は、ノブリンのお陰で、ほんの少し、見えてきている。

ノブリンに、こう、言いたい。

憧れのノブリン。あなたの存在が、私に勇気を与えてくれています。かなこさんの記事を通して。

いつも、ありがとうございます。


生きていることに感謝をして。今宵も、月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、山根あきらさんのお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。


うむ。そうだな。


これで何週間だろうか。まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。

なんだか、マジ、悪ガキだな。


まあな。そんなもんだよ。

そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

家族からのお題は、バックアップで書いたの?


うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。


私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、図らずも、平坦であったりコミカルな内容になってしまっている時もあり。今回は、また、そんな調子になってしまっているようで、実は、反省している。少しばかり。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「プランB」約410字を、どうぞ。

☆         ☆         ☆

風車がクルクル回り。南風の強い日だった。



入学式は厳かに始まり。泉は在校生として列席していた。

開式の辞の直後工作員がなだれ込もうとした。と同時に、涼の拘束弾の炸裂。秘密警察本体が一瞬で敵を制圧。


即座に涼と本隊はイエメンに転送。別働隊と合流し大ドローン部隊で敵総本部に向かった。


ところが本部から緊急連絡が入った。

「敵に裏をかかれた。教授が危ない!」



涼は教授にコールをしたが、残エネルギー不足で涼のみを転送するのが精一杯で。ひとり、教授の洞窟に転送された。


既に敵本隊は白装束のレインコートを着て。桜散る季節はずれの氷雨の中、洞窟の前に全員集合していて。突入指令を待つのみだった。



教授は言った。

「プランBしかない」


もう転送装置のエネルギーが残されていないのだ。




教授は、躊躇無く転送装置の最後のボタンを押した。


ギュイーンッ!






瞬時に敵本隊と教授は洞窟周辺から姿を消した。








涼はただ空を見上げた。





祈りの雨は、ずっと、涼の顔を打ち続けた。



☆         ☆         ☆



■追記■36日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。


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