リキ日記_ミルワーム
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
9月の3連休で、関西に行ったとき、実は、ながた師範に、ミルワームを頂いた。ミルワームは、リキの大好物だが、それは、乾燥ミルワームであって、生きたミルワームではない。今回頂いたのは、生き餌のミルワームである。
以前、G(注1)の話で、生き餌を、爬虫類にやっている、生物部の話をしたが、生き餌というのは、捕獲も飼育も管理も、そして、販売も、相当難しいのだと思う。
まして、ハリネズミは、偏食家で。なかなか、新しい餌を食べない。リキは、恐らく、その中でもかなりの偏食家で。生き餌のミルワームには、手を出していなかった。
だが、ある人から、ミルワームが手元にあるから、よろしかったらと誘いを受け、取りに行ったのである。
もちろん、リキが食べるかどうかはわからない。だが、試してみる価値は、十分にある。
そして、生き餌のミルワームに、対面した。確かに、乾燥ミルワームの、生きた版だ。そっくりといえば、そっくりだ。
さて、これは、リキが食べるかどうか。
ところが、帰りが飛行機であることを告げると、その、ミルワームをくれたながた師範が、こう、言った。
飛行機に持ち込んでも、良いんですかね。止められませんかね?
心の中の、リトルkojuroが、残念そうに、つぶやいた。
それは……。全く、考えていなかった……。
実は、我が家は、関西に行くには、飛行機で行った方が便利なところにある。だが、飛行機は、旅費が高い。そこは、家内の出番で。一番安い時間帯の飛行機を取り、新幹線と同等、もしくは、安いものにしてくれる。そのためならば、早朝や深夜の移動など、取るに足りないことなのである。
何せ、家内のこだわりポイントは、ポイ活とクーポンと節約なのであるから。
帰りの飛行機、機内持ち込みはまずいと家内が言うので、預けのカバンに入れ込んだ。そして、無事に、帰宅した。
ミルワーム輸送ミッションは、コンプリートした。
生き餌のミルワームと乾燥ミルワームが、どんなものかは、写真で貼り付けると、昆虫が嫌いな人には申し訳ないので、動画を貼り付けてみる。ご興味がある方は、見て欲しい。ちょっとピンボケになってしまった。
リキに、何度か、このミルワームを、手渡しで食べさせようとしたが、食べようとしない。一度くわえ込んでも、吐き出してしまう。というか、乾燥ミルワームは、すぐに食らいつくが、生きたミルワームは、見向きもしない。
ちょっと考えて、餌皿の、乾燥ミルワームの下に潜り込ませて様子を見ることにした。
いつもは、餌皿には、乾燥ミルワームの下に、固形の餌を敷いていて。その普段の餌に、生き餌のミルワームを、3匹ほど潜り込ませておく、ということだ。
リキは、餌の中でも、まず、ミルワームだけを選んで食べる。だが、それだけでは足りないので、仕方なく固形の餌も、食べるのだ。そこに、生き餌のミルワームを、潜り込ませておいた。
幾晩か、試してみた。
最初の夜は、食べていなかった。そして、次の日の夜の餌を確認してみると、何とか、食べていたようだ。
それを、2回、試しに繰り返すと、餌を取り替えずに2日間経つと、なぜか仕方なく食べているようだ。
このあたりの試行は、また、改めて記事にしようかと思う。私の勘違いかも知れないし、試しにやってみただけなので、せっかくの機会。やってみようと思う。
そうこうしているうちに、家内が、私に、にこやかに接してきた。足を指さしている。
ミッション発動だ。マッサージの。
家内は、マッサージをすると、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから、
これで、いいのだ。
今回は、まずは、生き餌のミルワームを、ひょっとしたら、リキが食べるかも知れないということが、なんとなく、わかってきた。
ゆっくり、ゆるりと、試していこうと思う。
【今日の動画】
寝起きのリキは、巣箱から出したばかりで、キョロキョロする。明るくて人が見ているときには、警戒して、動かない。既に起きているはずなのに、寝たふりをしているようにも思える。
(注1)Gとは、ゴキブリのことである。我が家では、あらゆる昆虫の中で、最も嫌われている。家内、長女、次女は、見るだけで逃げ回り、即刻駆除のミッションを、私に、下すのである。
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