グリーンスムージー
2月の初め。あるセブンに入ると、新しい飲みものがあった。
それは、スムージーだった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
それって、健康に良いのだよな。
専用のマシンも投入されている。種類も揃っていて、なかなか美味しそうだ。
家内は、新しいもの好きである。そして私は、太ってはいるが、健康なものは、好きである。
2人のベクトルが合致したので、購入することにした。種類は、私が選ぶことになった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
パイナップルが、入っているのが良いな。
そして、グリーンスムージーに決まった。
ふたをあけて、マシンに投入する。
小松菜のような、菜っ葉が見える。いかにも、野菜中心。ヘルシーそうだ。
マシンに投入してみた。そして、映像を撮ってみた。家内も、興味津々である。反射で写ってしまうからと、合図をしているのに、のぞき込んでいる。さっちゃんの、こういう間の悪いところに、笑ってしまう。
出来上がったようだ。
ストローをさし、フタをして完成。
半分この論理で、まずは、家内から飲んでもらう。
続いて私も飲んでみると、予想通り。もちろん、甘くて美味しいってものでは、ない。ヘルシーで美味しい。いかにも、健康に良さそうだ。
私は、これは、売れまくるものではないな。でも、好きな味だ、と評すると、家内は、こう言った。
私は、好きだよ。この味。
ヘルシーなものなのだから、そもそも、カロリーが高かったり、塩分が高かったりは、しない。つまり、無味に近い。
だが、そのあっさり感が、すごく良かった。
2人で、満足して先を急いだ。
この日は、家内の荷物を運んだのである。家内は、あるプロジェクトに参画していて。仕事がたて込んできて、2月の下旬から3月いっぱいまで、事務所に、休日も詰める。そして、深夜までの業務に携わるので、近くのホテル住まいとなる。そのための、荷物を、小志朗(注2)で運んでいたのである。
家内は、年末から、持ち帰りの仕事も多くなり。年明けから、土日の出勤が増えた。
帰宅しても仕事が忙しくて、マッサージの要請を出すことも少なくなり、私が自主トレ(注1)を申し出ることが多くなっていたのである。
いよいよ、2月の末から、家内のホテル住まいが始まった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、面倒だと思っていたマッサージも、やらなくなると、なんだか寂しくなるね。
別に。そうでもないよと、嘯いてみた。
小志朗(注2)は、都心に向けて、静かに、走っていった。
(注1)私は、家内のマッサージを、よくする。家内に促されずに、自らの申し出で家内のマッサージをすることを、自主トレと、勝手に呼んでいる。
(注2)我が家の車には、小志朗、という名前がついている。
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