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古里

長男は、先々週、金曜日を年休にして、東京出張に出てきた。実は、長男には、やりたいことがあったようだ。

長男は、実は、グルメである。

食べたいものが、あったという。金曜日は、あいにくの雨だったが、昼から、奥多摩方面へと出かけた。

こういうときは、我が家の小志朗(注1)が、活躍する。

長男は、免許はもちろん持っているのだが、運転が、好きではない。だから、家内に運転させようとしていた。一方、家内は、運転も好きで、子供たちとどこかに行くのが、大好きなのである。ときに、私を置いて子供たちと旅行にでかけてしまうほどだ。

3月5日の金曜日も、そんな感じで、勝手に年休をとった長男と、家内の、グルメ小旅行となった。


家内と長男の、今回の目的は、だしまき定食だった。

場所は、JR青梅線の古里(こり)駅のすぐ前。

しずかな佇まいの、このお店。

そして、家内は、白だしまき定食を食し、長男は、烏骨鶏だしまき定食を、悠然と食したと言う。


そして、家内と長男の一行は、私と、長女と、次女に、お土産を持って帰ってきてくれていた。

だしまき、白だしまき、そして、本日のプリンだった。

だしまきも、白だしまきも、美味であった。

そして、本日のプリンも、もちろん。


長女も、次女も、私も、仕事で、休みがとれなかった。だが、長男と家内のおかげで、奥多摩のグルメを味わうことができた。

私もたまには、ゆっくりと小旅行に出かけてみたいものだが、通院以外で、なかなか休みをとったり、旅行などという優雅な時間を持つ精神的余裕もなかったりする。

心の中の、リトルkojuroが、諦念をこめた声で呟いた。

いつか、また、きっと。そんな時間を味わえる日が来るさ。

信じよう。未来を。


家内は、ちょっとリフレッシュしたような顔つきで週末を過ごしていた。

家内が上機嫌ならば、我が家は、平和なのである。

これで、いいのだ。



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