強すぎる運試し【ショートショートnote_81/創作】
家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、家内に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
家内ののお題から。
本編、「強すぎる運試し」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
平太は、朴訥で、寡黙な子供だった。
いつも、空を眺め、草木を愛で、鳥の声を聴き、生き物を愛していた。
ニコニコしていたが、和を乱す物が嫌いだった。特に、人の起こす諍いごとが。
平太が本気で怒ると、揉めていた者全ての怒りが消えてしまうのである。
平太が怒っているかどうかは、外からはわからない。いつも、温和な笑顔なのである。
ある日、その能力に目をつけた軍人Aがいた。そして、その能力が、兵器にも及ぶのではないかと考えたのだ。
ほどなく、隣国と紛争となった。そして宣戦布告され、すべての核弾頭がこちらを向いた。
Aは考えた。一刻の猶予も無い。ここで、運試しをしよう。
そして、平太に説いたのである。隣国がいかに危険か。そして、今、危急存亡の時である、と。
だが。何事も起こらなかった。
気付いたら、世界中の兵器は無力化し。すべての軍人は軍服と軍靴を脱いで平和活動に勤しんでいた。
諍いごとが何も起こらないということは即ち。平和が戻ったのである。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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