3/13【雑感】メディアに流されず正しい認識を!~経済パニックはもうコロナが原因じゃない~

いよいよ世界経済が混乱を極めて参りました。普段株価を気にしない方でも、なんとなく経済がヤバイんだな、という空気を感じていることでしょう。

そう、今は控え目に言っても世界経済の破綻手前です。

私は投資家ですので、コロナの感染にばかり言及する報道には疑問を抱いています。今日は世界の現状を書きますので、投資をしない人にもぜひ正しい認識を持っていただきたいと思います。

コロナウイルスに端を発したこのパニックですが、数日前から繰り返しお伝えしているように、もはやコロナによるパニックではありません。悲壮感もかなり長い日数続いていますので、これまでのパニック経緯を簡単に説明します。

①コロナウイルスが中国武漢市で発生:1月末頃にかけてニュースになる。

②日本国内で徐々に蔓延:この辺りから日経平均が下がる。問題がすぐに収束しないことが認知され、不透明感から暴落が続く

③イタリアやアメリカに蔓延し、日本でも更に経済ダメージが長引く予想に変わっていく。世界で暴落が続く。みんな株を捨てて債券や金に逃げたため、債券金利がどんどん低下する(簡単に補足すると、経済が発展していく時は株が好まれるので債券の人気は低く、債券金利は高くなります)。

ここからが大切です。メディアは未だにコロナによる暴落だと報じていますが、主な暴落原因はもう他に移っています。

④OPECプラスが決裂。ロシアが原油増産へ=原油価格が低下するためアメリカは追い討ちでパニックへ(アメリカはシェールガスの市場がロシアに取られかねません)。更にWHOの世界パンデミック宣言が追い討ち。

止まらない暴落によりファンドの信用買い評価が大損へ。信用取引をする場合は、取引量に応じた担保金や担保株が必要となります。しかし担保株が暴落しているため、暴落した分は担保金を追加投入しなくてはなりません。

投入する金を工面するため、債券や金を現金化して対応します。その結果、現金需要が増加しました。債券が売られたので債券金利は少し上昇しましたし、金の高騰も落ち着いてきましたが、株に資金は戻らず暴落が続いています。

通常、債券金利を下げれば債券を買うメリットが無くなるので、株を買おう、という意識になります。しかし上記の理由で現金需要が増加しているため、金利を下げる政策をしても株価への効果が出ない状態です。

今後は、現金需要の増加でドルが不足しているため、財政政策でドルを大量に供給するしかありません。大規模なドル供給が始まったのが昨日からです。

ドルが不足しているため、ドル建ての債務を抱えている国では支払いが滞り始めています。まずレバノンがデフォルト(債務不履行)に陥りました。この状況が続くと、更なる大パニックになることは間違いないでしょう。日本では日銀がETFを購入していますが、波及効果は薄いようです。まずは、アメリカの暴落が止まらないことにはどうにもならないでしょう。

アメリカのドル供給政策がこの後どんどん追加されていくため、来週は暴落もようやく落ち着いてくるのではないかと思われます。QE(Quantitative Easing)と呼ばれる政策がドル供給政策となりますので、明日以降はこの政策に注目してニュースを見ると良いでしょう。

#私の仕事

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