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副業をテーマに成長支援について考えてみた

副業については政府も推奨していますし今後、この流れは進むと思っています。メンバーにも「副業ってどうなんですか」とも聞かれます。
ただ、今のメンバーの認識で進むと危険だなぁと感じることが多々あります。そもそも、「副業」について当たり前の観点が不足しています。

僕がメンバーと話すときは、以下のような流れです。
まず「なぜ副業が成り立つのか?」という問いから始めたいと思います。
副業をしている人は「どこから」仕事を依頼されるか。当たり前ですが「企業」からです。(パーソナルコーチングなどは別です)
では、企業がなぜ外に仕事を出すのか?
・社内にナレッジが無い
・社内にリソースが無い
・その業務は固定費ではなく変動費化させたい
等々、さまざまな理由があります。

企業側が外部に仕事を依頼するのは2つ。
①タスク処理を依頼する
②戦略立案・業務設計・ディレクションを依頼する

そうすると、副業として個人が「受ける仕事」も2つ。
①プレーヤーとして=タスクを振られる
②マネージャーとして=事業マネジメントを振られる

これは「誰が」お金を払うか、という観点で見ることが大事です。
受ける側の「やりたい」という意向よりも、報酬を支払う企業側の「やってほしい」が優先される。(当たり前ですが)

まとめると、副業というのは企業側が仕事を切り出し、個人側はスキルを切り出し、マッチングさせることです。
なので「切り出すスキル」が無いと成立しないのが副業です。スキルが無いと「時間を売る」しかないのです。
そしてプレーヤーとしてタスクを振られ続けることをしたいのであれば良いですが、何のために副業をするのかという目的がないと疲弊します。

一方、マネージャーは「物事を抽象化し、言語化し、汎用化させる」ことができないと務まらないので、このスキルは実は事業マネジメントにおいてとても大切なスキルです。だから、副業はマネジメントスキルが無いとただの「タスク処理屋さん」になってしまいます。そう考えると「見立てる・仕立てる・動かす」というマネジメントスキルはビジネスパーソンにとっては必須ですよね。「管理職になりたくない」というのはこういうスキルを身につけるチャンスを逃してしまっているということ。勿体ないですよね。
これは「転職」についても同じことだと思います。ジョブ型採用が推進されたり、リモートワークが浸透したりすると「職種」ではなく「ミッション」にアサインされます。そうするとそのミッションを完遂できるだけのスキルがあるかが問われます。
ひとりひとりに寄り添いながら、成長支援をしていくためには「ついた実力」を棚卸してあげることも大切。4月を迎えるにあたってあらためてひとりひとりのことを考えていきたい。

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