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参議院選挙を前にして。いつもの選挙と違う思いを持っている話

参議院選挙の投票日(7月10日)が近づいてきました。

「政治」という言葉が苦手な自分

最初に書いておくと、僕は「政治」という言葉やジャンルがどうも苦手です。報道では「与野党で足の引っ張り合い」みたいな印象ばかりが先行しますし、SNSでも「メディアが伝えない真実!○○は陰謀だ!」みたいなセンセーショナルな内容を見かけたりして、(たとえ内容が事実だとしても)ちょっと勘弁して…という気持ちになります。

ただ、選挙となると、自分がどういう社会にしたいかを考える機会になります。何に注目して投票すればよいか分からなくなってしまうのが常なのですが、今年はちょっと大事にしたいポイントが見つかった感じです。

「同性婚」について考える

個人的には「同性婚」の話題がホットです。自分自身は将来結婚するかどうかさえ怪しいのですが、LGBTQ+関係のコミュニティに関わり始めて、同性愛者の方ともつながっています。

先日の東京レインボープライド (TRP) のステージイベントのパネルディスカッションを聴講した時に、Marriage For All Japan 代表理事の寺原真希子弁護士が登壇され、同性カップルの現状について話されるのを聞きました。自治体が定めるパートナーシップ制度では不十分な理由なんて、今まで考えたこともありませんでしたが、お話を聞いて「これはひどい」と思うことばかりでした。

さらにホットなのが、各地で行われている「同性婚」訴訟。正式には「結婚の自由をすべての人に」訴訟と呼ばれています。6月20日の大阪地裁判決が記憶に新しく、ラジオ(荻上チキ・Session)でも特集コーナーで判決内容に関するトークが1時間近くにわたって展開されるほどで、世間の注目もこれまで以上に高まっている感じがします。この大阪地裁判決の判決文の言いようがあまりに酷いので、逆に原告の皆さんを応援したくなりました。マジで。

たとえ自分が同性愛者でなくても、そのような人が友人知人に実際にいる、あるいはどのような現状にあるかを知っているというだけで、かくも見方が変わるのだなあ、と驚きました。法整備の推進のため、ぜひとも投票で応援したいと思いました。

マリフォー国会メーターを見てみる

TRPのイベントでも寺原さんから紹介があったのですが、国会議員の皆さんが同性婚に賛成か反対かを可視化するサイト「マリフォー国会メーター」があります。先日、参院選特集のページができていました。

自分の選挙区(都道府県)の候補者や、比例代表の候補者を一覧で見ることができます。特に比例代表は頭を使うところだと思っていて、参議院の場合は個人名も政党名も書けるのですが、ここは賛成派の方の個人名を書くのがよいでしょう。しかし、さらに政党の(個人票も含めた)全体の得票数で議席数が決まるので、政党全体としても賛成派の方が多いところを優先するのがよさそうです。政党別の姿勢については、ここを見れば一発ですね。

正直「いけ好かない」政党もあるのですが、賛成派を増やすことが重要だと割り切って投票するのがよいのでしょうか。もう少し考えてみます。

投票に対する向き合い方について

20歳で選挙権を得てから(現在は18歳に引き下げられましたが)何度も投票所に行っていますが、ここまで色々考えたこともないかもしれません。考えたとしても、結局何を見て選んでいいか分からないとなり、Webサイトの内容が充実している方とか、あるいは現職にあぐらをかいているベテランよりも新人の若手の方を応援しよう、みたいな選び方をすることもありました。

冷静に考えれば、あらゆる考え方が自分と一致している人を探すのは難しいので、ここだけは譲れないというポイントを決めて選んだほうがよいのではとも思います。今回はそれが「同性婚」の話になるような気がしました。

もちろん読者の皆様それぞれに推したいポイントがあると思いますので、「同性婚」の視点で選びましょうと強いるつもりはありませんが、ぜひ投票には行きましょうよ、とだけはお伝えしたいと思います。

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