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台湾電車環島備忘録 #1 飲食編

2024年2月中旬に電車で10泊11日の環島(ファンタオ、台湾一周)をする機会に恵まれました。
とてもいい時間でした。
どうよかったのかを思い出せるようにしたいので、記憶が新しいうちにいくつかの角度から記録を残すことにしました。
この記事は「飲食編」です。


街別行った店リスト

街の順番が、おおむね行った順番です。
数えたら、50店以上行ってました笑

★をつけた店は、個人的にとくに印象に残ったところです (美味しいとか、やり取りが楽しかったとか)。
後にまとめる情報源を調べて行ってるので、有名店が多いです。ガイドブックに載ってるか、ミシュランか。なので、掘り出し情報は多分ないです。注文の仕方はもしかしたら役立つかもしれません。

言うまでもないですが、一個人の単なる感想の羅列でしかないです。

台中

沁園春

小籠包が有名なお店。要人が訪れるとあって上品なお味。すごい美味しいのだけど、日本でも食べられる味だな、とも感じた (日本の食環境の充実っぷりは異常なので、洗練されると逆にそうなっていく力学がある気がする)。あと、まあまあお値段がする代わりに1品の量が多いので、1人で行く感じじゃないかもな、とも感じた。
店員により、少し英語が通じた。春節直後だったので、Happy New Year! と言ってもらった。ホスピタリティはいい感じ。
席で店員呼んで口頭注文、食べたあとレジで後払い。

烤麩
蟹粉小籠包
排骨蛋飯

富貴亭飲食店★

ビブグルマン。今回の旅で初めてローカル食堂にチャレンジした思い出の店。台湾ビールの瓶以外アルファベットが店内になかったし、注文も口頭、といきなりのハードモードだったが、ちゃんと食べられたのでなんとかなるかーと思えた。ビールは冷蔵庫から自分で取ってくる。ほどなく店員がグラスと栓抜きを運んでくる。
注文はメモ帳大に切ったダンボールにボールペンで取るというスタイルで面白かった。確かに立って書けるし材料費タダなので、ダンボール切るのがめんどくさい以外は合理的。
滷米血(もち米を豚の血で固めたものを漢方で煮てある)の量が多くて大変だった、美味しかったけど。
店のお姉さんに地球の歩き方を見せると、物珍しそうにキャハハと笑ってくれた。
席で店員呼んで口頭注文、食べたあと席で後払い。

左から、筍乾、滷米血、當帰鴨肉麺線

山河魯肉飯

超有名店。ルーロー飯と聞いて期待するあの味で加えることが逆にない・・。市場の端っこでルーロー飯を食べる、という旅情が味わえる。
店頭で口頭注文、受け取り時に支払い。

左から、滷蛋、魯肉飯

阿坤麵★

ルーロー的なあんがかけてあり、もやしと和えてある汁なし麺で、妙にあとを引く味だった。台湾ではうめーなーと思ったが、日本で食べたらなんかパンチが足りないと思うのかもしれない類の味だった。そういう意味では土地と結びついてたと思う。
席で書いて店員呼んで注文、出てくる時に支払い。

乾麺

鹿港

阿振肉包振味珍

世田谷の鹿港の修行先。鹿港の味は本当にこの店を忠実に再現してるんだな、ということが確認できた。というわけで驚きはそんなになく当たり前に美味しいという感じだった。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。外帯(持ち帰り)のみ。

余談だが、この鹿港という街、老街と市場を行き来することで、台湾という国が立体的に見える感じがあってすごく良かったので、時間があったら行ってみてほしい。今回の旅行で最も印象に残ってる街の一つ。

(写真撮り忘れ)

彰化

正彰化肉圓

肉圓とはおおむね、肉まんの中身をでんぷんで包んで、パクチー載せてある、という食べ物。
実は日本で食べたことあってそんなに好きじゃないな、と思っていた。本場で食べてみたらどうだろうと食べてみたけど、やっぱりそんなに好きじゃなかった。後に書く碗粿もいま一つだったので、そもそもこれ系のムニョムニョ食感があんま得意じゃないんだと思う。ムニョムニョするなら甘いのがいい、という好み。
以上は個人的な好みの話に過ぎなくて、店はきれいでちゃんとしていたので、肉圓試したい人にはいいんじゃないかと思う。若女将には英語通じた。
店頭で口頭注文、支払い。席まで運ばれてくる (ような記憶だが曖昧。自分で運んだかも)

香菇肉圓

台南

笮門珈琲

これもいろんなガイドブックに載ってるお店で、せっまい路地をちょっと入って2階に登る。味そのものは「ふつうにおいしいね」くらいで、どちらかというと建造物の雰囲気を楽しむ感じのお店。
席で書いて、レジまで持っていって注文、支払い。席まで運ばれてくる。

チーズケーキとコーヒー(マンデリン)

山海豆花★

林百貨店の中の店。YouTuberのまいばるさんが勧めてたので行ってみたら、なんかすごい美味しかった。ピーナッツ入りがおすすめ。
席で書いて、レジまで持っていって注文、支払い。席まで運ばれてくる。

緑島花生酥絹豆花 (だったと思う)

克林台包

小腹が減ったので街角で適当に買った。なんか結局、台湾の肉まんはなんでも一定レベル以上なんだな、と思った。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。外帯(持ち帰り)のみ。

八宝肉包

沃隼醸造

活気あふれる神農街にある、ぐるりん!と回る扉が特徴のモダンな設えの店。入店の仕方がわかるまでに3分くらいかかった。内装はコンクリ壁な感じのアレ、で想像できる感じ。英語が通じる店員がいた。
予想を超えてうめえ!という感じではないので★付けてないけど、雰囲気はすごくよかった。もうちょい腰を据えて飲めば印象が変わったのかも (どうしても外国では万が一が気になり外では酔いをセーブせざるをえない・・)。また行ってみたい。
席で店員呼んで口頭注文、飲んだあと後払い。

Beer Flight。IPAとか

小公園擔仔麵★

台南名物担仔麺、そして意麺(ソフトな揚げ麺)を食べてみたかったので、上のビールの締めに行ってみたら大層おいしかった。ベースが醤油っぽいとこににんにくのパンチと意麺のジャンキーさで押してきて、難しいことを考えずにペロっと食べられる。肉団子スープも美味しかった。
席で書いて店員呼んで注文、出てくる時に支払い。

担仔意麺 (乾)と滷蛋、貢丸湯

赤嵌棺材板

どのガイドブックにも載ってるシチューパン。想像がつく感じの味。ちょっと胡椒強めだった。
席で書いて、レジまで持っていって注文、支払い。席まで運ばれてくる。

棺材板

集品蝦仁飯

炒飯とリゾットを足して2で割ったみたいな感じの、はじめて食べる味。汁っぽいものと汁を合わせたので汁ダクだった。うまいんだけど、どうせなら炒飯にするかリゾットにするかお焦げにするかいずれかに寄って欲しいという、蝦仁飯のアイデンティティとは、みたいな感想を持った。
席で書いて店員呼んで注文、出てくる時に支払い。

左から、蝦仁鴨蛋湯、蝦仁飯

安平周氏豆花★

豆花がとても滑らかで、素朴で上品な味がした。日本人が、台湾で豆花食べるならこうあってほしいよなーとイメージするような、王道の豆花。
席で書いて店員呼んで注文、出てくる時に支払い。

綜合白豆花 (黒豆花だったかもしれない、記憶が曖昧)

周氏蝦巻

移動する途中に外帯(持ち帰り)した。エビフライと天ぷらの間みたいな感じでぷりぷりしておいしかった。
店頭で注文、支払い、受け取り。内用(イートイン)は不明。

(写真撮り忘れ)

台南老曾羊肉★

シンプルな羊肉と葉物の炒め。野菜炒めだぞ!という感じの味で、そろそろ肉でメシを食べたい!という気持ちに直球で応えてくれた。スープも羊肉風味だけどさっぱりしていて、なにげに新鮮な味だった。英語は通じないが、英語メニューがあった。ビブグルマンなお店はこの傾向がある。
席で書いて店員呼んで注文、出てくる時に支払い。

羊肉飯盒

莉莉水果店★

今回の旅行で食べた甘いものの中で一番の衝撃だったのがこのかき氷。400円以下でこの質と量?と度肝を抜かれた。今回は旬じゃなかったけど、マンゴーの季節にまた行ってみたい。英語が通じる店員がいた。
席で書いて、レジまで持っていって注文、支払い。席まで運ばれてくる。

水果牛乳冰

阿憨鹹粥★

サバヒー粥のお店。日本人観光客慣れしている店員がいて、「サバヒー?油揚げ?」と聞かれた。
油條ってなんのためにあるんだろう?とものは試しと頼んでみたところ、「そうか油揚げを煮るかわりに噛じるのか」と鍋物と急に結びつくアハ体験が得られた。サバヒーも、僕は好きだった。値段は朝食というカテゴリの中では相対的にちょっとだけ高め。サバヒーは虱目魚なのだが、なぜこの漢字なんだろう?
店頭で口頭注文、出てくる時に支払い (だったと思う)。

虱目魚肚粥と油條

阿松割包

肉と漬物?を蒸しパンで挟んだ軽食。想像がつく感じに美味しい。
店自体はもちろん清潔なのだけど、市場の一角にあることで台湾でときどきある下水の臭いが漂ってくるので、とくに苦手な人は場所を移して立ち食いするとかをすればいいかもしれない。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。スープは後で出てきたような気がする。

スープと普通包

富盛號

碗粿という、硬めの茶碗蒸しに醤油よりのみたらしとにんにく汁をかけ、割って食べる感じの食べ物。デザートではなく食事カテゴリかなと思った。
先に書いた肉圓と同じく、ムニョムニョ食感が好きかどうかで評価が分かれると思われる食べ物。で、それは1回食べてみないとわからないので、とりあえず1回食べてみて判断するといいと思う。
英語が通じる店員がいる。
店頭で口頭注文、支払い。席まで運ばれてくる。

碗粿

邸家小巻小粉★

イカスープに太めの麺が入ったもの。
私的には大ヒットで、めっちゃ美味しく感じた。イカとスープとセロリと麺、というシンプルな組み合わせであっさりとしていながら、ここまで旨味が出るかね、と思った。日本でも食べられないかなあこれ。
英語が通じる店員がいる。英語メニューもある。
店頭で口頭注文、支払い。自分で運ぶ。

小巻米粉

江水號★

八寶冰っていうのが台湾の古早味(伝統の味)らしいので、それを食べに行った。タロイモとかあずきとかそういうのが敷き詰めてあって、その上に氷が削ってある。おはぎとか芋ようかんを混ぜて、かき氷にした感じというか。
冬季(とはいえ30℃くらいあったけど)は台湾版のぜんざい的なものもある感じだったので、それも一緒に頼んでみたら、「え、けっこう量があるけど大丈夫?」みたいなことを中国語で聞かれた(と思う)。ネイヨン!イーワン!と繰り返していると、「じゃあ一つずつ出すから、厨房から見えるこの席に座って」みたいなことを中国語で言われた(と思う)。
まずぜんざいが出てきて、それを食べ終わった頃に冰が出てきた。ちゃんと見守ってるんだなー、と温かい気持ちになった。量が多くて、心配されるだけあるなと思ったが、優しい味だったので気持ち悪くなることもなく美味しく食べ切れた。
中国語しか通じないが、日本人観光客がたくさん来るっぽく、壁に日本語メニューがあったし、渡辺満里奈(だったと思う)の昔の雑誌の記事が貼ってあった。
店頭で口頭注文、支払い。席まで運ばれてくる。

米糕粥
八寶冰

高雄

掌門精醸啤酒餐庁桟二庫

コロナ前に確か台北の信義地区でスタンディングで飲んだのがいい思い出になっていたので、街は違うが行ってみた。海辺でいい雰囲気で飲む、という感じ。おいしいクラフトビールではあるが、1人で行くとちょっと高くつくので、複数人で行くのがいいんだろうなと感じた。英語はしっかり通じる。
席で店員呼んで口頭注文、食べたあとレジで後払い。

Beer Flight

荘記海産粥、塩蒸蝦、塩蒸蚵★ (六合観光夜市)

海鮮粥の有名な屋台。ブイヤベースのシンプルなお粥、という感じで、それはそれは美味しかった。沁みる味。
強面のおっちゃんが運んできて「熱いぞ、底からよく混ぜて食え」みたいなことを中国語で言ってくれて(と思う)、なんかドラマの一場面みたいだなあと思った。
店頭で口頭注文、出てくる時に支払い。

海産粥

鄭老牌木瓜牛奶★ (六合観光夜市)

これもパパイヤ牛乳で有名な屋台。店のオカーサンが面白くて、"Japanese? パパイヤ牛乳?  I remember you! I remember you!"と言われた。逆に英語が通じるのかよくわからない。
味はさすがに美味しかった。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。

木瓜牛奶

高雄婆婆冰

有名なかき冰の店。旗艦店と創始店の両方行ってみた。
十分美味しいのだけど、台南の莉莉水果店の衝撃が強すぎたので、相対的に印象に残らなかった。あと、四果冰のほうは、氷を雪花冰(ミルク入り?)にしないほうが良かったような気が、食べながらした。どっちがおすすめかと言われれば、四果冰。というのは、古早味(伝統の味)なので、四果冰のほうが日本では食べられないような気がするため。
席で書いて、レジまで持っていって注文、支払い。席まで運ばれてくる。

四果冰
新鮮草苺練乳冰

高雄麥酒工房(浪人酒造) ★

高雄のクラフトビールってないのかねえ、と検索していて偶然見つけたお店。Michaelさんというサーファーの人が造り手。店については下の記事に詳しく、台湾ビール界では有名らしい。日本語がかなり通じる。ときどき筆談になる。温厚で、ビールのことになると熱く語ってくれる。

ビールはちゃんと美味しいし、店の雰囲気もほどよい手作り感があって良かった。おつまみはつまむ程度のものなので、別のところで締めることを前提に予定を組み立てたほうがよさそう (食べ物の持ち込みもできるっぽい)。幸い台湾には夜市がある。
この日は台湾20回目だという日本人の2人連れがいらっしゃっていて、しばし旅の話に花が咲いた。この店も馴染みで、台南の奇祭に行く途中で立ち寄ったとか (事前に知ってれば僕も見たかったなあ)。旅行中、日本語をしっかりとは話していなかったので、よいリフレッシュになった。ありがとうございました。
店頭で口頭注文したらカウンター越しに出てくる。飲んだあとに後払い。

高雄啤酒一番生
一波入魂と筆談してた紙

土魠魚焿の屋台のどれか (六合観光夜市) ※店名記録忘れ

ビーフンの上にサワラの唐揚げを載せ、とろみのあるスープをかけていただく、という食べ物。外帯(持ち帰り)で、ゲストハウスで食べた。単体でたべるというか、ちょっと飲んだあとの締めに食べるといい感じなのかなと感じた。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。内用(イートイン)は不明。

土魠魚焿

興隆居★

超有名な早贄店(朝ごはん屋)。並ぶが回転も早いので、待ち時間そのものはひどく長くはならない(と思う)。ただ、中国語しか通じない、並ぶ列の暗黙ルールがある、ほとんどのケースで相席で自分で席を確保しないといけない、と、ローカル度が高いので、初めての台湾でこの店に行くと戸惑いが多い体験になってしまうかもしれない (言うまでもなく店が悪いのではない)。いくつか入りやすい店で慣らし、Google Mapsのレビューを読んで様子を掴んでから、おもむろに行ってみるとよさそう。
ちなみに自分はと言えば、肉包はネイヨン!ワン!と言って皿を出し、その先はメモ帳を用意してそこに欲しい物を大きく書いて店員に渡した。メモ帳は店員の中で回覧され、最終的に、トレイの上に書いたメニューとメモ帳が載って出てきて、なんかメモ帳が旅に出た感があった。
肝心の食べ物はそれはそれは美味しかった。とくに肉包は今回の旅で食べた中で一番美味しかったと思う。どっちかというとデカ目の小籠包という感じの肉汁の出方なので、食べるときに注意がいる。焼餅+ハムエッグもおいしかった(餅といってもパンに近い。バサバサした食感)。鹹豆漿もおいしいけど酢が強めには感じた。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。自分で運ぶ。

左上から時計回りに、鹹豆漿、肉包、焼餅+火腿蛋、

鴨肉珍★

ここも超有名。高雄婆婆冰の近くにあるので、セットで行ってる人も多そうな雰囲気 (Google Mapsレビューによれば)。昼時は20〜30分くらい並ぶので、時間に余裕を持って行ったほうが無難。
店員のおじさんは優しいが、中国語しか通じず口頭注文なので、筆談の用意をしておくとよい。観光客慣れしているので、注文内容さえ伝わればスムーズに事が進む。
今回の台湾旅行で一番美味しかったのはここの鴨肉飯で、一口食べて衝撃を受けた。香ばしさと旨味のバランスが素晴らしい。綜合下水湯(モツごった煮汁。すごい漢字だ)と合わせて食べ進めてあっという間になくなった。日本にあってほしい。
店頭で口頭注文、サーブ時に支払い。

左から、綜合下水(湯)、鴨肉飯

屏東

正筠小篭湯包★

小籠包が鼎泰豊と並ぶ実力の品だぞ、という触れ込みの店。事実、「南正筠北泰豐」と書かれた額が壁にでーんと飾ってある。
で、小籠包はいまのところ自分史で1位というくらい本当に美味しかった。これが理想の小籠包だ!という感じ。エビの蒸し餃子も酸辣湯も全部美味しく、総合力が高い。また行きたい。ちなみに酸辣湯は小でも丼で出てくるので、1人のときは間違っても中にしないほうがよい。
中国語しか通じないが、観光客慣れはしていて、英語メニューがある。
席で書いて店員呼んで注文、食べたあとレジで後払い。

左上から時計回りに、蝦仁蒸餃、小龍湯包、酸辣湯(小)

潮州

阿倫冰店潮州燒冷冰

八寶冰の具の部分が熱い状態で、上に氷が乗ってくるのが潮州名物のかき氷らしい。正老牌のほうが有名らしいが、休みだったのでこっちへ。それでも十分美味しかった。Google Mapsのスコアも変わらない。
ハードコアに中国語しか通じないので、筆談前提で行くとよい。
「スプーンを底までザクッとさし、層を保ったまま口に運ぶのがポイントだ、間違っても混ぜるなよ」みたいなことが貼り紙で書いてあった。漢字で書いてあるとなんとなく意味がわかるのが日本人のアドバンテージ。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。自分で運ぶ。

綜合冷熱冰

台東

榕樹下米苔目 中華店★

米苔目はミーマイムーと読むらしい。
鴨肉珍とかを巡った結果、高雄を出て台東に着くのが遅くなってしまい、目当ての榕樹下米苔目が閉まってしまって、今回の旅では米苔目食べられないかなあしまったなあ・・と夜市をうろついているとあった屋台。榕樹下米苔目の名を写真つきで出していたが、実際に関係があるのかは不明。店員さんが非番のときに夜市で店を出しているとかなのかな?
英語が少し通じた。
関係はともかく味が良ければよいわけで、美味しかった。太いビーフンとニラともやしが、醤油が強いルーロー的なタレとあえてあり、上に煮卵と魚ボールと鰹節が載っている。作り方も複雑には見えないし、逆になんでこれが全土に広がってないのかなーとは思った。とはいえこの手の和え麺自体は全土にあるので、あえて米苔目じゃなくてもよいのだろうとは思う。
店頭で口頭注文、出てくる時に支払い。

米苔目

名前は不明な釈迦頭の屋台 ★

釈迦頭(バンレイシ)という台東特産の果物があって、見た目が釈迦の頭みたいなそのまんまな感じだった。それがカットフルーツで出ていたので買って帰ってホテルで少し冷やして食べた。
これが大ヒットで、食べたことない新しい味がした。パイナップルと洋梨とカスタードクリームを足して3で割った感じの味。やたら種が多くて少し食べづらいのが玉に瑕だが、これが200円弱は素晴らしい。翌朝の朝ごはんとして半分ずつ食べるかーと思っていたけど、一気に食べてしまった。マンゴーの季節じゃなかった悔しさを十分に晴らしてくれた、ありがとう。
なかなか輸送など難しいらしく、日本でこの値段でありつくのは至難だと思われるので、台東近辺に行かれた際はぜひ (台北とかでも手に入るけどちょっと高いみたいです。それでも試してみる価値はあると思う)。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。

釈迦頭(バンレイシ)

金崙

鼎倫牛肉麵

台湾で一番きれいな廃駅がある、とのことで、台東の太麻里というパイワン族が住んでいる地域に足を伸ばして、駅が休業してて失意のまま訪れた地域の人気店。
完全に中国語しか通じないし、観光客慣れもしてないので、今回の旅で1、2を争うくらい注文に緊張感があった。菜単に書く方式じゃなかったら注文無理だった気がする。味はまあまあだったので救われた。
席で書いて、レジまで持っていって注文、支払い。席まで運ばれてくる。

牛肉麵(大)

花蓮

老牌炸蛋蔥油餅<藍色車創始店>、炸弾葱油餅 黄車

花蓮名物の屋台飯。
台湾で言うところのQっぽい食感の皮(ポンデリング的な感じ)で卵を包んで揚げ、醤油っぽいタレを塗って供す食べ物。希望すると辛いタレも塗ってもらえるとのことだが、かなり辛くなるらしいので止めておいた。ライバル店が2店並んでいるので、両方買ってみた。
食べていくと卵の黄身が飛び出してくるのが不可避なので、落ち着いた環境で食べたほうが対応しやすい。自分はホテルがそう離れてなかったので持って帰ってバスタオルを前掛けのようにして食べた。案の定バスタオルに黄身が落ちた。
ただ、屋台的な環境で食べたほうが旅情的には美味しいと思われ、なかなか難しい感じの食べ物。
味は美味しく、2店ともそんなに変わりはない。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。外帯(持ち帰り)のみだが、内用未満の座って食べられるベンチらしきものはある。

左から、炸弾葱油餅(黄車)、炸蛋蔥油餅(藍車)

珊媽石板燒炭烤舖 (東大門夜市)

原住民料理が食べられる通りの店。竹筒飯というのを食べたくて入った。全体的に、まあ普通、という感じの味。
店頭で書いて注文。運ばれてきたときに支払い。

左から、焼烤組合、竹筒飯(紫)

妙不可言現打果汁專賣店 ★ (東大門夜市)

適当に檸檬+芭樂(グァバ)のミックスジュースを頼んだらやたら美味しかった。台湾のジューススタンド文化はすごいと思う。700ccが標準の様子。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。外帯(持ち帰り)のみ。

檸檬+芭樂

液香扁食★

どのガイドブックにも載ってる店の一つ。昼時に行くと並びそうだなーと思ってほぼ朝イチに行ったらほどよい混み方だった。
店頭で口頭注文、支払い。番号札を渡されるので、席で待っていると運んできてくれる。混んでるときにどうかは不明。番号札には「外国人」と書いてあった笑
味はしっかり肉を食べている感じがするワシワシとした食感のワンタンで、スープも美味しい。浮かんでいるセロリなどが優しいアクセントになっている。時間があればもう1杯食べてみたかった。

扁食

周家蒸餃小籠包★

これもどのガイドブックにも載ってる店。小籠包といいつつ、小さい豚まんが出てくる。
味は正直そこそこだったのだけど、レジをしているお兄さんが尋常でないくらい英語がうまく、明らかに英語圏で教育を受けた感じで、かつ、無駄がなくテキパキとした臨機応変な対応もすごくて、「この人かっけー」と見とれてしまった。
この店だけすごくデジタル化が進んでいて、席でQRコードを読み込んで注文する方式だった。ただ、どうもうまく機能しなかったので店頭で口頭注文、テーブル番号伝える、支払いになった。席に運ばれてくる。

左上から時計回りに、蒸餃(韮菜)、小籠包*4、酸辣湯、魯肉飯

天祥 (太魯閣国家公園の奥地)

天祥餐庁

町の食堂で出てくる焼き飯、という感じ。可もなく不可もなく。
席で書いて注文するようだが、自分は店頭で看板を眺めていたら女将さんに声をかけられて指差しで注文した。運ばれてきたときに支払った。

肉絲蛋炒飯

台鉄

臺鐵便當

花蓮→台北の自強号(特急列車)で、環島を目の前にして最後に駅弁を食べておくか、と駅で買って電車の中で食べた。揚げ物を中心に、豆腐とか青菜とか魚ボールとかいろいろ入っていた、という感じ。なにげに100元なので豪華といえば豪華 (書いてきた多くの食べ物が二桁元に収まる)。しみじみと味わった。
電車の中でお手洗いに行ったあと、戻って座ろうとしたときに尻で弁当を踏みそうになってしまい、隣の強面のおっちゃんがニヤリと笑って「兄ちゃん、潰れ弁当になっちまうところだったな」的なことを中国語で言った (と思う)。

排骨弁当

台北

長白小館★

2023年の年末に五郎さんが行ってた店。とはいえ、その前からガイドブックに載ってる店でもあり、有名店なのだろうと思われる。
スープには大まかに、酸っぱい白菜、豆腐(硬めのやつなのでなんか名がつく中華食材だと思う)、小さいカニ、戻したしいたけと戻し汁などが入っていて、その上で薄切りの豚バラが載って煮えた形で出てくる。あと、豚、牛、羊の3種から2種選んだのが平皿でどっさり出てくる。白菜と春雨もどっさり出てくる。ビールは冷蔵庫から自分で取ってくる。ほどなく店員がグラスと栓抜きを運んでくる。別途、ゴマダレを自分で作りに行く。写真は以上が出揃った場面。
どっさり、と繰り返し書いたが、そもそも鍋の店なので、複数人で行って談笑などしながら食べるのが基本。最小注文単位は2名分。なので、1人で行くと、格好がつくところまで食べ進むのに相当な気合がいる。五郎さん以降とくにそういう日本人増えてるんだろうなあ(僕以外にも1人いて、先に会計を済ませるときに心なしか青白い顔をしていた)、申し訳ねえ・・と思いつつも、美味しく頂いた。さすがに後半は苦しかった。
店員さんもちょこちょこスープを継ぎ足しに様子見に来てくれるなど、親切に対応してくれる。もちろん、1人かよ・・感も感じなかった。次はもうちょっと余裕持って食べたいな、台北に友だち作りたい。
席で店員呼んで口頭注文、食べたあとレジで後払い。

酸菜白肉火鍋 (2人前)

阿国切仔麺★

雙連という、台北の中ではローカル感漂う一角にある。ビブグルマン。
もやしとネギと揚げネギが浮いたスープに中華麺が入っていた。北の切仔麺、南の担仔麺なんだそうですね、この記事書きながら調べて知りました。
この店の切仔麺は薄味で、これ単体だとちょっと物足りないかもしれないけど、一緒に頼んだ肉の揚げ物と煮卵と合わせて食べるととてもちょうどいいという。まさに主食という感じのバランスなんだろうなあ、と思った。
席で書いて店員呼んで注文、食べたあとレジで後払い。

左から時計回りに、切仔麺(湯)、油葱飯、炸紅焼肉と魯鴨蛋

鼎元豆漿★

日本人の方が多い!とややdisられてる朝食屋さん。

鹹豆漿はちょうどよい中庸な味付けで、油條との組み合わせで美味しかった。韮の包もジューシー。小籠包も美味しいらしいけど、台湾全土で小籠包は十分食べてきたのでパス。
日本人が押し寄せてるせいか、おすすめの組み合わせが書いてある英語メニューがあった。ただ、ほぼ中国語しか通じない。僕はメモ帳に注文を書く例の方法で行った。もうこの頃になると筆談の達人だった。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。自分で運ぶ。

左から、油條、韮菜包、鹹豆漿と筆談したメモ帳

方家雞肉飯★ (寧夏夜市)

ビブグルマンで、これこそが雞肉飯なんですね、という味で美味しい。台湾で食べるの初めてだったけど、こういうことなのかーと思った。雞肉飯は嘉義が発祥らしいので次は行ってみたいな。
内用と外帯の列がはっきり分けられているので、間違えると時間をロスする(ロスした)。中国語以外は簡単な英単語だけ通じるが、観光客慣れはすごくしているので、指差し同士の会話で事が進められる。
店頭で口頭注文、出てくる時に支払い。

雞肉飯

小巷一沙拉船 (寧夏夜市)

營養三明治という、甘い揚げパンを切ったとこにマヨネーズときゅうりとトマトと魚肉ソーセージと煮玉子を挟んであるよ、という代物。
実はこの日、九份の帰りに基隆廟口夜市に行く予定だったのが、雨の夜の九份の阿鼻叫喚度合いに疲れ切って(雨の夜にマジで行くもんじゃない笑)瑞芳からの電車の行き先を間違えてしまい、まっすぐに台北に帰ってきてしまったため、基隆廟口夜市で食べようと思ってたものを食べた、という感じ。
日本人にない発想ではあるのだが、次回わざわざこれ目当てに探して食べるほどのもんでもないな、とは思った。パンの田島あたりが台湾フェア的に商品化してるのを通りすがりに見つけたら、買って食べてニヤニヤするかもしれない。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。外帯(持ち帰り)のみ。

營養三明治

武大郎胡椒餅 (饒河街観光夜市)

饒河街は胡椒餅が有名との触れ込みだったので、松山駅から一番近い店で買ったところ、その奥の店のほうが美味しかったらしい。そういうこともある。参考資料は下記。

とはいえ、台湾のなんとか包はなんでも一定以上の味なので、これも美味しくいただいた。胡椒をきかせたお焼きって感じ。この屋台でもけっこうピリピリしたので、奥の店がどのくらいのピリピリなのかはまたの機会に試してみたい。あと「不好吃免費」って看板に書いてあって、仮に不好吃って申し出たらどうなるんだろうなーと思ったりした。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。外帯(持ち帰り)のみ。

左から、蟹殻黄、胡椒餅

多多肉肉夹馍 (饒河街観光夜市)

ロージャーモーという西安発祥らしい食べ物の屋台。Wikipediaなんでも載ってるなー。寧夏のほうにも出てたので、チェーン的な感じなのかも。

中華風ハンバーガーという触れ込みだったけど、トルコ風プルドポークをパイ生地でパクチーと一緒に挟んだ感じの味だな、と思ったのは、Wikipediaを見る限り概ね正しかったみたい。白人が並んでた。彼らには入りやすいだろうなと思う。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。外帯(持ち帰り)のみ。

肉夹馍

鴿子茶飲PGTea

松山空港の待ち時間で最後に適当に買ったらけっこう美味かった。タピオカなのかわからないけどそれっぽいものが入っている、旺來百香QQ (Passion Fruit Mix Pineapple)という飲み物。
店頭で口頭注文、支払い、受け取り。外帯(持ち帰り)のみ。

九份

阿柑姨芋圓

九份名物芋圓らしいのだけど、先の通り雨の夜の九份の阿鼻叫喚のなかで食べたので、身体が温まったなー以外、あまり記憶がない笑 ただ、なんとなく湯より冰のほうが芋圓の食感を楽しめるような気はした。

芋圓綜合湯

情報源

以下のものに、とりわけお世話になりました。

YouTube

街それぞれで、とりあえず押さえておこう、という場所をうまくピックアップしてくれているので、旅程を作るときの軸になりました。

飲食編は以上です。
こんなに長くなると思わなかった笑、随分食べましたね。

使ったアプリなどは#2へ、食以外の現地の写真は#3にあるので、よろしければのぞいてみてください。


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