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結露対策の話

11月になりましたが、日中は20℃を超える日が続いており、例年と比べてだいぶ温かいように思います。
しかしながら、朝晩は10℃以下となり肌寒いですね。。
日中と朝晩の気温差が大きいので体調管理が大変です。

そして、住宅もこの温度差による影響で「結露」が発生する可能性があります。結露が原因でカビが発生し、空気が汚れます。また、木材を腐らし、腐朽菌の増加や、さらに白蟻までも発生するという悪循環です。住宅の寿命を縮めている要因の一つです。
では、この厄介者の「結露」はどうすれば減らすことができるでしょうか。

結露が発生する原因

まず、結露が発生するメカニズムですが、空気中には水蒸気が含まれています。この空気が含むことができる水の量には限度があります。
この限度の事を「飽和水蒸気量」といいますが、簡単に言うと「湿度100%」の状態です。
飽和水蒸気量は気温が高くなると量が増加し、気温が低くなると、その量は減少していく特徴があります。そして、この飽和水蒸気量に収まり切れなくなった水蒸気が冷やされ、凝結し、気体から液体に変化します。これが「結露」として現れます。
この結露が現れる時の湿度を「露点温度」と言います。

結露を発生させないポイント

1 温度差をつけすぎない
結露は、温度差と空気中の水蒸気によって生じます。
なので、温度差をつけないようにすればいいと言えば簡単なのですが、外気温が低い時は、室内を暖房で温めている為、温度差をつけないことはとても困難です。そんなときは、湿度を上げすぎないようにする事です。
例として、石油ストーブではなく、エアコンを使用する等ですね。

2 湿度が高くなり過ぎないようにする
冬は乾燥気味となるので、24時間換気が義務付けられている住宅では、
室内の温湿度は低くなりがちです。湿度が低くなりすぎる事でウイルスなどが活発になる為、ある程度の湿度は必要です。
結露対策としては、湿度を下げる事は有効ですが、逆に加湿器などで加湿してしまうと、結露の原因となるので、これもバランスが難しいところですね。。

3 湿度が高くなりやすい場所を把握する
結露しやすい場所として代表的なのが、窓や玄関ドアかと思います。なので、窓や玄関ドアには断熱性能の良い製品を使用する事で対策を
行えますが、これには工事が伴い簡単に対策することができません。
簡単な方法として、ホームセンターやインターネットで見かける「結露防止シート」も多少ですが効果が見込めます。

結論

新築やリフォームをされる場合は、間取りやデザインも大切ですが、断熱・気密等の性能面を重視した住宅を建てる事が重要です。
理想を言えば、新築や高断熱リフォームをする事が良いですが、すでに住宅を取得している方には難しいことだと思われます。
なので、温度・湿度の事を正しく理解して上手に「結露」と付き合っていくのが良いでしょう。
以上!!

内容はFAS住まい新聞より抜粋しています。





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