野口 真司

岡山県津山市にある小さな工務店を経営しています。 住宅の新築・リフォームに関する事や住…

野口 真司

岡山県津山市にある小さな工務店を経営しています。 住宅の新築・リフォームに関する事や住宅のお金に関する事。豆知識など発信していければと思います。 ◇有限会社野口工務店 代表  ◇保有資格 一級建築士/一級建築施工管理技士/一級古民家鑑定士/住宅ローンアドバイザー など

最近の記事

小さな工務店の行う小さな仕事

私共は、お客さんからご依頼を頂き基本的な一連の流れとして、現場調査→見積→契約→工事となります。 うちでは、新築からリフォームまで大中小様々な工事のご依頼を頂くわけですが、小規模工事(例:水洗の取替え等)以外はこの流れですかね。 小規模の工事になると、私自身も職人となり作業を行います。たまに、「小規模工事でも専門の職人に任せるべき」といった意見も聞きますが、余程の難易度の高い工事以外は自分でします。笑 というよりも「自分でやるべき」だとうのが私の意見です。そのほうが、自分のス

    • 断熱材の話

      近年、高断熱住宅が一般化してきており、2025年4月より原則すべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務化され、ますます高断熱住宅が「当たり前」な時代となります。そして、高断熱住宅が一般的な普通の住宅となると言われています。 そして、この「当たり前」な高断熱住宅に必要となる要素は幾つかありますが、今回は重要な要素の1つとなる「断熱材」についてお話しします。 1.断熱材の種類住宅に使われる断熱材と言っても種類は多数あり、代表的な物として大きく分けて3種類あります。 1.

      • 古民家の瓦の葺き替えをした話

        家を守る屋根はとても大事な存在です。屋根には、いくつか種類があり、それぞれ耐久年数や価格が異なります。しかし、家を守るという目的は全て同じです。何の種類を選ぶかはその時の状況などによると思いますが、ここでは築130年の古民家の瓦葺き替え工事をした話をします。 1.雨漏り?今回、なぜ瓦を葺き替える事になったのかというと、雨漏りが原因。 ちなみに、瓦は耐久性が高く、比較的メンテナンスも容易です。 最近の瓦ですと、瓦全てが下地に釘止めされていて地震時に対しても強く、さらに防水機能

        • 築70年古民家のリフォームをした話

          弊社では、古民家のリフォームの依頼相談をよく頂きます。 「古民家」と言われる住宅の定義としては、一般的に築50年以上と言われています。弊社では、築50年以上のお家の工事をさせてもらう事が多いです。(築100年とか当たり前にあります。)ありがたいことです。 なので築40年のお家は、まだ新しく感じてしまう程です。 工事の内容は様々で、小さな修繕から大規模改修工事となる古民家再生まで。そこで、今回は一例として築70年程の内装リフォームを紹介します。 1.着工前お客さんの依頼内容と

        小さな工務店の行う小さな仕事

          白蟻被害

          先日、お客さんから玄関に白蟻が出た!と連絡があり見に行くと、玄関の「上り框」と言われる部材に白蟻被害が見られました。 触ってみると、中身がスカスカになっている事がわかりました。 実はこちらのお宅は5年ほど前に弊社でリフォームさせて頂いたのですが、その時はこのような被害はありませんでした。 この5年の間に、侵入してきたのでしょうか。。 それにしても、結構な被害なので現場調査から数日後に工事させて頂く事になりました。もちろん、床下や家周囲のシロアリ駆除工事も同時に行います。

          中古住宅

          ここ数年の物価高騰によって、住宅価格も高騰しています。 住宅購入を検討の方は、新築住宅にするのか、中古住宅を買ってリフォームして住もうかなどの幾つかの選択肢があると思います。(もちろこれ以上に色々ありますが。。) その中でも、ここでは中古住宅を購入する際に考えるポイントを、ぼくなりに簡単にいくつかご紹介したいと思います。 1 中古住宅購入後にリフォームする 購入後にリフォームするとなれば、気になるのがリフォーム費用。 ぶっちゃけ、その住宅の状況次第です。ごめんなさい。(汗

          2mmの隙間

          ここ最近、例年にないぐらいカメムシが大量発生中。(汗) うちが田舎なのもあって、もう半端じゃない量です。。マジやべ~です。 多すぎて可愛いなんてもんじゃないですね。。 そして、たちの悪い事に室内に入ってくる! 調べてみると、2mmまでの隙間だったらどこでも侵入できるとのこと。 ほとんどのサッシから入ってくるという事ですね。はい。。 と言う事で、カメムシが入ってくるのを建築的に止める方法を何例かご紹介します。 1. 高気密高断熱窓を採用する 最近の新築住宅だと当たり前ですが

          2mmの隙間

          結露対策の話

          11月になりましたが、日中は20℃を超える日が続いており、例年と比べてだいぶ温かいように思います。 しかしながら、朝晩は10℃以下となり肌寒いですね。。 日中と朝晩の気温差が大きいので体調管理が大変です。 そして、住宅もこの温度差による影響で「結露」が発生する可能性があります。結露が原因でカビが発生し、空気が汚れます。また、木材を腐らし、腐朽菌の増加や、さらに白蟻までも発生するという悪循環です。住宅の寿命を縮めている要因の一つです。 では、この厄介者の「結露」はどうすれば減

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