摂食障がいの克服122【保健室と愛と英語】

　おはようございます。

　今朝5時30分に起きた後、タチアナ・グツーさんのスピーチを再度観ていました。愛のスピーチだと思い、また涙しました。

　グツーのスピーチでは、体操が人生や愛をもたらした、と恐らく仰ったと思うんです。グツーは幼いころから体操に携わり、自国を離れて美しい他国も観る機会に恵まれた、と。然しながら後半では、この世界で、子どもたちに教えるべきことがあれば、人間性、愛、そして我慢づよいことだとか、親として、またコーチとして・・・。この世の中に希望があれば、というより希望をもって、若い人たちに生きてほしい。思いはグツーと同じです。

　余談ですけれど、バルセロナオリンピック個人総合6位のルーマニアのジーナ・ゴージャン（アトランタでは個人銀）も大好き。一度握手して頂いて、何より私のことを覚えてくださったんだって。そのゴージャンが、来日された際に、『幸せな国』という感想でした。来日される＝当時の中日カップになるのですが、大会の後のパーティーだけでなく、少しはもしかして、日本を歩く機会などもあったのかもしれません。

　体操が人生や愛を、というグツーとは違うけれど、私は体操が英語をもたらした、というか、世界に興味をもったのはオリンピックなどスポーツの世界。体操だけでなく、陸上も好きだったんです。陸上世界選手権で世界のトップの選手に夢中になった瞬間だけは、あの有名な解説の、織田裕二さんより少しだけ早かったです笑。（織田裕二さんはその後もう陸上のことなら何でも知っているスペシャリストになられて、中井美穂さんとの解説が好きすぎました。でも私も陸上は本当に、短い時期のことしか知りません。）

　イギリスの小説は憧れ、きっかけはスポーツから世界や英語に興味をもって。中学1年生までは、『Thank you』すら読めなかったのですが、20歳になる前に一応英検も準1級取りました。

　先日書かせて頂いた小説の話です。

　『ホリーガーデン』では、5年前の失恋から立ち直れない（というより、『考えることをやめた』）がヒロインのお話となります。

　最悪の失恋をして（というより、若干だまされた。最愛の人が実は自分を最愛の人としてみていなかった。いつでも家に来るし、休日はいつも一緒に過ごすのに、『妻帯者』だと偽り、予防線をはっていた。100％信じた相手が実は、暇つぶしとはいわないけれど・・・果歩に運命を感じていなかった、のかもしれません）、考えることを放棄した果歩。考えるとややこしいので、考えない練習をして、毎日を淡々とそれでも丁寧に過ごします。
　人当たりはいいけれど、逆にいうと、感情がないので、どうでもいいからいい人にもなれる、そんな感じです。
　その果歩が、同じ職場の中野君に慕われる。
　
　果歩には・・・定期的に会っている男性もいるんです。それが心のつながりがないにせよ、果歩はモテるから。

　・・・中野君はそれを知って、且つ果歩が好き。好きだから果歩の家にいくんです。そして、夕食を共にする女友達が去るのをまって、果歩の家に、『突然』訪れ、果歩の入れてくれるお茶を飲む。

　果歩は、中野君を好きではないけれど、嫌いでもない。けれど、中野君だって、未来ある男の子なので、静江は、『中野君は保健室じゃないのよ。』と忠告。

　中野君自身は、ある程度、果歩の世界に自分が存在すると思っていた。
　けれどある日思い知るんです。自分が、いるとおもっていたのに、その5年前の恋人のただの邪魔だったのかもしれない、今なお。・・・静江はおもう。中野君、あなたは邪魔ですらなかったと。

　現状、中野君と果歩は仲よくなってはいたんです。けれど中野君も、徐々に気づき始める。果歩の心が自分にない、って。だから自分は果歩を好きだけれど諦めようって。

　すると、果歩は思うんです。動揺します。

　『所有してないのに、失う？』

　保健室だった中野君が、いつしか、生活のコアになっていたのでしょうね。

　だから、『今日だけは一緒にいて』って言います。

　昨日の夜に、特に、『真剣じゃなかったから』と私も言われたんです。
　え、私って保健室だったんだ、って、果歩と中野君と、リンクしました。

　また、アリーにも似た回というか考えさせられる回があります。
　ビリーやラリーという運命の相手がいなくなった後、ビクターに会います。（ジョン・ボンジョビが演じられています。余談ですが、ボンジョビの『These days』という歌が大好き）

　幸せが先にあるとおもった。けれど、アリーがさよならを告げます。『何かがうまくいかなかった。きっと理由があるのよ』って。

　ビクターがいう。『君と結婚することまで考えたのにな』

　アリーが答える。『私もよ』

　真剣とか真剣じゃないとか、アメリカでは「デート」相手と、「真剣につきあう」相手では明確に線が引かれますが・・

　片方がデートと思い、片方が、シリアスとおもう。
　片方が好きと思い、片方が保健室とおもう。

　お互い好きなのに。
　と、考えた今朝でした。