《新世界通信》8「おわら風の盆2022に行った」 山登りだった!
越中八尾駅を出て歩き出す。雨が降っているので傘を差して歩く。雨はおわらスタートの午後7時までに止むだろうか。これからの道のりのことも考えると、不安は尽きない。
駅前通りは商店が並んでいる。ここは福島という地区で、おわら11支部(町)の中で人口最大、旧町から移住した人が開いた町だそうだ。
ここで、おわら会場の地図をご覧いただきたい。
おわらが踊られるのは、八尾町の中の11の町(支部)。福島、天満町、下新町、今町、西町、東町、鏡町、上新町、諏訪町、西新町、東新町の11町。そして、福島を除く11の町が旧町と呼ばれるのだが、この旧町は揃って、井田川沿いの山の上にある。そして、このガイドマップにも書かれている通り、一番奥の西新町まで駅から徒歩で約1時間かかるのだ! 交通制限がなければ、車で町の中心部まで入れるのに。
福島の町並みが終わると、井田川。下流で神通川と合流する、八尾町の母なる川。川を渡って、いよいよ旧町に入る。
八尾町(旧町)は山の町、坂の町。ひたすら登り坂を歩くしか、会場には辿りつけない。雨は降ったりやんだりを繰り返す。湿度が高いせいもあって、もう汗だくだ。息もあがりそう。
東町にある、八尾ふらっと館で休憩する。息があがりました。八尾ふらっと館の2階はバルコニーになっている。
コロナ前に来た時は、この2階がライトアップされて、そこでおわらを踊る姿がすごくきれいで、今回のライブ中継でも見せたかったが、警備員に訊くと、今回はやらないとのこと。施設前の駐車場で東町は踊るそうだ。
「雨がやんだら、だけど」
第一目的地、おわら資料館に到着。約40分かかった! ちょっとした登山だった!
ここで、おわらに関する知識を仕入れて、これからのレポートのネタにする予定だったが、到着した時五時を回っていたので、資料館は閉館。中には入れなかった。
風の盆開始まで、まだ2時間近くある。さて次は。
(続く)