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「入院生活」15 退院したよー!

2022年12月27日

 今3時26分。朝3時前にアラームで目覚めたが、布団の中でダラダラして、ようやく起きて顔を洗ったら、この時間になった。
 私の部屋はいま寒くない。目覚めと同時につけたエアコンの暖房が効いている。
 身体感覚を確認する。どこも異常はない。嬉しいのは、昨日あれほど辛かった首の痛みがなくなったこと。あの痛みはなんだったんだ。入院中スマホの見過ぎでストレートネックになったせいだと思ったが、これほど劇的に治るものだろうか。
 それから手の指先が温かい。これは洗顔の時に冷水につけた反応だろう。寒さをはね返す反応が出るのは、自分の体、頼もしい。

 実に二週間ぶりでの自宅でのモーニングページ書き。昨夜洗濯した下着と靴下とタオルが、エアコンの風の吹き出し口の下に吊るしてある。部屋の壁一面にべたべたと貼ってあるA4のコピー用紙は、自作小説「いつき!」シリーズのキャラクター設定シートだ。
 自分では慣れっこになっている、マイルームの風景だが、もし私が死んだり、何らかの理由で他人にこの部屋に入ってもらわないといけなくなったら、ひどく異様に見えるかも。キャラクター設定シートを貼り出すのは、長編小説完成のために必要なことだが、もっと整えておいた方がいいかもしれない。

  昨日12月26日の朝、主治医の回診を病室で待っていた。
「N2さん、調子どう?」
「元気です。先生、今日退院できますか?」
「じゃあ、今日退院でいいわ。看護師に言っておく。年明け外来に来れる? 木曜で」

よっしゃー! これで退院だ! 午後から会社に行ける!
ギリギリ間に合った!

ロングバケーションは終わり。戦いの日々の再開だ。
ライター部にメッセンジャーで一報を入れる。
自治会執行部にLINEで「ご心配かけました」と挨拶する。
会社に電話、午後何時になるかわからないが、出社する、と伝える。
保証人になってくれた親戚に電話する。

 連絡の合間に、看護師に「今日できるだけ早く退院したい。お昼ごはんも要らない」と伝える。
二週間つなぎ放しだった点滴のチューブが抜かれた。
ばたばたと退院手続きが進む。私は病院の内衣を脱いで、来た時のジーンズとブルゾンに着替えた。

 お昼前に病院を出た。会社に出る前に、やることがたくさんある。会社に配る用の菓子箱を購入した。
 イオンに行き、中に入っている郵便局で年賀状ハガキをようやく買った。これはもう大晦日まで投函する方向で年賀状を作成するしかない。
 イオンの四六時中で昼食。親子丼とうどんのランチセット。量が少ないと感じたが、病み上がりの体にはちょうどいい量。優しい味。噛みしめる。

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これで「入院生活」シリーズは、終わりです。
おかげさまで、今も元気です。長い間おつきあい頂き、ありがとうございました。


次から、新シリーズ始めるよー!

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