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統合失調症になるまで〜統合失調症だと気付いてから


【このノートを書いたきっかけ】

 自分が統合失調症だとわかったとき、他の統合失調症の人がどうやって過ごしているのか、どうやって社会復帰していくのか、といった情報が不足していました。未知の病気になり、将来が不安で仕方なかったのです。今も不安は消えたわけではありません。私の体験談、過程が少しでも誰かの支えになればという思いで今回、noteを書いてみました。


【 統合失調症になるまで】

 私は実はいつから統合失調症になったのか、明確にはわからない。セクハラを受けて適応障害やPTSDではないか(医師によって診断が変わった)と診断を受け、それでも負けるものかと仕事に行くうちに、うつ状態に陥っていた。次第に会社に行けなくなり、声が出なくなったり、食事をしても吐き戻すようになって体重が30kg台になり、ほとんど寝たきりの状態で過ごすことも多かった。毎日が死にたくて、動ける日には血だらけになった手を見ては「あぁ、まだ生きている」と確認したり、飛び降りることができそうな場所を探したり、オーバードーズをしてみても意識を失って靴に顔を突っ込んで寝ているだけだったという、そんな風に過ごしていた。
そんな、朦朧とした状態で過ごす中、いつの間にか幻聴が聞こえるようになっていた。
 始めは幻聴があるという自覚がなかった。オカルトとかに興味があったからか不思議と恐怖や気持ち悪さはなく、また、意識が朦朧としている時が多かったこともあってか、ついに「得体の知れない何か」が聞こえるようになったくらいにしか思わなかった。
 そして、一人暮らしに限界を感じ、家族に助けを求めて実家に戻った。元々、口数が少ない性格な上にあまり動かないタイプだったために、妄想を言っているとかおかしな行動を取るとかは少なかった。それでも今思えば、支離滅裂なことばかり言っていたと思う。異変に気付いたのは家族の助けもあり、体力が回復してきた頃だった。

【 統合失調症の症状を自覚し始める】

 体力が戻ってきたことで、自分のおかしさを自覚し始めたのだ。幻聴が聞こえる。どこからかわからないけれど声がする。その声に従ってしまう。聞こえ始めの頃、私の幻聴は暴言や指示するような内容が多かったと思う。
暴言系は「このクズが」「お前が悪い」「ふざけるな」といったような怒号がひたすら繰り返された。
指示系は「〇〇と叫べ」「隠れろ」「大きな声で」「〇〇と言ってみろ」といったような内容が多かったような気がする。セクハラを受けていたからか幻聴でもセクハラは繰り返された。
私は幻聴に従い実際に家の中で隠れたり話したりすることもあった。今だからそれらがおかしなことで、病気のせいだとわかるが、当時はパニックになりながらも実際に行動していた。

【統合失調症かもしれないと気づき始めてから】

 そういったことが繰り返されて、自分は何かの病気かもしれないと気付き始めた。症状をネットで検索し、たどり着いたのが統合失調症だった。病院で先生に症状を話し、様子を見ながら出された診断は私の予想どおりだった。
 そこから投薬治療が始まるはずだったのだが、元気に送り出したはずの娘が統合失調症、精神障がい者になって帰ってきたという事実を受け入れられない家族との葛藤が始まる。



長くなってしまったので、この辺りで一旦、区切ろうと思います。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

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