【ビジネスコンテストに参加してみて】

 こんにちは、あられです。
実は密かにTSG2020という400字から始めるビジネスコンテストにチャレンジしておりました。

自分自身が障害者になり、就職を考えていく上で、こういうサービスがあったら良いのにな、と感じたことがきっかけで応募しました。

結果は二次審査で敗退。いけると思ったんですけどね、なんて。

残念ながら「障害者が起業家になる」なんて少し面白そうなことは実現しませんでした。

 エントリー審査→通過
 一次審査→通過
 二次審査→落選
1st Stage止まりでした。

 TSGはエントリー後、事業計画書などを作成するだけではなく、パワーポイントで資料を作って起業同期(同じくエントリーした他の参加者)たちと何度も意見交換しながら、自分のアイデアをブラッシュアップしていくという参加型ビジネスコンテストでした。また、いろんな勉強会があったのも面白かったです。このビジコンをきっかけにいろんな方とお話できました。意見交換の場などもあり、初めましての人に対して自分が考えたアイデアを話しまくる、他の方の話を聞いて自分の意見を伝えるといった、超コミュ障でここ数年、家族くらいしか関わる人がいなかった人間にとっては強烈なリハビリになりました。応募し始めてからの約3か月間、かなり濃い時間が過ごせたと思います。


応募したアイデアは
【障害者の働くをもっと身近に、気軽に就活できるプラットフォームを】というものでした。

ざっくり言うと働きたい障害者や就労移行支援事業所 ⇔ 企業とが気軽に話を聞いたり、応募・スカウトできるマッチングサービスを考えました。

 障害者の雇用は法廷雇用率を満たすために数合わせで行われる場合もあり、双方のコミュニケーション不足により採用時にミスマッチ起こり、早期離職も少なくないという現状を知りました。

 健常者の方だったら就職活動をするとき、基本は企業のホームページを見て企業研究をしますよね。そして機会があれば企業見学をして、OB・OG訪問をして、口コミを見て…という風に理解を深めていくと思います。しかし、障害者の就職活動(中途採用の場合もそうですね)では企業見学をする機会やOB・OG訪問をできる機会、同じ障害を持った人の働く口コミを見る機会なんてそうそうないんです。

 ところで、皆さん車のようにある程度、大きな買物をするときはカタログだけ見て買ったりしませんよね?(お金に余裕があればするかも?)実際に車を見に行って、試乗して、装備を確認して、価格交渉して…いろんなことを確認してから買うかどうか決めますよね。
就職活動も同じだと思うんです。一生のうちの大部分を過ごすであろう会社を企業のホームページだけ見て働きたいと思えますか?実際にどんな環境で働くのか、どんな人と働くのか、どんな仕事をするのか、確認してからでないともし入社が決まったとしてもミスマッチが起こりますよね。確認作業をしてから応募するかどうか決めたい、あるいはその募集に自分がマッチしそうなのか判断したいと思った私は傲慢でしょうか?

 ちなみに私のアイデア、某サービスに似てると思いました?
そうかもしれません。実は、某サービスを使おうとした時にふと違和感のようなものに気付きました。某サービスでは障害者は利用してはいけないという決まりはないのですが、そこに募集掲載している企業は障害者が応募してくるなんて思っていません。そのため、応募者が障害者だとわかったら相手にしてもらえないという痛ましい事態が起こる可能性があるのです。実際、障害者の雇用実績がないから難しいと思っていたり、偏見などで障害者を断る企業もないわけではありません。障害者の就活って企業側が障害者を受け入れますよという前提がないと門前払いを喰らう可能性が非常に高いため、就職活動を行う心理的ハードルもかなり高くなるのです。毎回、障害があっても受け入れてもらえるか確認するところから入って拒絶されるのは、存在自体を拒絶されているのと変わらないため精神的にとても負担になります。

 また、就労移行支援のスタッフさんも何十社も企業にアプローチをかけて見学などをさせていただけないかと動いてくれています。しかし、返事をいただけるのはそのうちの数社だけだったりもするんですよね。

そこでもし、障害者雇用という雇用方法に関わらず、障害者の雇用に興味がある企業が登録できるプラットフォームがあれば、その中の企業にアプローチしていくことで、門前払いされる可能性だけでも下げられると思ったのです。

就労移行支援では面接同行してくれたり、面接練習や書類添削をしてくれる就労サポートをしてくれるところが多いです。そのため、エージェントを利用するよりも安価でさらに普段の利用者の姿を知っていることからより精度の高いマッチングを行えるのではないかと思ったところも一つのポイントです。


TSG2020は敗退してしまったため、サービスはおそらく実現しないのですが、(プログラミングの練習がてらサービス開発するかも?)もしこれを読んで良いなと思ってくれる人がいたら作っていただけると嬉しいです。笑

障害者だから用意された場所にだけ行くことができるという状況から障害者であっても自らの意思で居場所を選択していけるような世の中になると良いのになと思う今日この頃です。


以上、あられのビジコン体験記でした!

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