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人間関係の不安を解消するヒント。「アサーティブコミュニケーション」について。

現代人の不安や悩みは、人間関係からくるトラブルが最も多いらしい。夫婦関係、高圧的な上司、無気力な部下、友人関係など。なかなか人と話すのは大変です。私も「なるべく人と話したくないな」と思う時もあります。

「自分としては嫌だけど上司だから逆らえないな」
「面倒なことになりそうだし言うことを聞いておこう」
「反撃を受けそう」
「こんなことを部下に言うと傷つきそう」
「理解してもらえないかな」
「彼は大変な状況だから」
→これらはおそらくよく有ることだと思われますが、全てアサーティブではない(対等な関係ではない)コミュニケーションになります。

最近、アサーティブコミュニケーション(アサーション)の本を読んで、その原因や対処法など、こんな世の中でも活き活きと人と関わるヒントになる事が多かったので紹介します。(本当はすごく長いのでポイントのみになります)

アサーションとは、「自分も相手も大切にする自己表現」という意味をもつコミュニケーションの考え方と方法です。

とりわけ2つの原則が重要です。

ポイント1【対等な関係を意識する】

自分も相手も大切にするためには、相手よりも上でも下でもなく、対等な関係を意識することが重要です。

私たちは相手との力関係(タテの関係)に考え方を支配されている、とのこと。タテの関係とはイメージは「はしご」で、主には社会的役割(親、教師、上司、役職、地位など)が要因となる力関係のこと。

これは1つの物差しではあるけれども、それが人間としての優劣や価値ではない、ということ。例えば、仕事の優劣があってもそれが人間としての価値ではない。それは一時的で、外的要因で、役割から無条件に与えられたものにすぎない

あなたが誰かより「下位」の立場にあったとしても、それは相手が必ずしもあなたより優れた人だからではないということを認識すれば、卑屈な態度ではなく、より対等な立場で接することができるようになるでしょう。そうすれば、あなたより「上位」の立場にある人物に対しても、批判的な意見を、より素直に伝えることが可能になります。
逆にあなたの前にいる人が、たまたまあなたより「下位」にいたとしても、相手があなたよりも必ずしも劣っているわけではないと認識すれば、相手に対する態度も変わってくるでしょう。相手が仕事上の立場や責任レベルにおいてはあなたより「下位」であったとしても、人間としては自分と対等な位置にいる存在であるという視点を持つことは「タテの関係」に支配されている状況から対等な関係を築いていく第一歩となります。

2つめのポイントは、自身の持つ"内側のパワー(personal power)"を自覚すること

ここでいうパワーとは、本物の自信を基にして相手と向き合うことであり、その自信とは自分に対する信頼感と誠実さにもとづいた真の自信そのものです。

内側の力は、自分自身を自分の親友と見ることができるかに関わってきます。それは自己信頼感(自分を親友のように大切に思う気持ち)に裏付けられた力ともいえます。

内側の力を発揮するためには、自分の要望と他者の要望に同等の価値をおくバランスを取る能力や、自分の感情を認識すること、誠実さが必要です。

誠実さの最大の敵は、自分を否定したり自分に嘘をつくことです。私たちはあまりにも自分が他人にどう見られるかを気にするあまり、自分に誠実になれなくなっています。自分の内側で感じていることを伝える代わりに、「正しいこと」「無難なこと」を言って他人に良い印象を与えようとしたり、会話の流れをコントロールすることに集中してしまいがちです。その結果として誠実さを失い、自分自身の内側の力を弱めてしまうことになります。

相手との力関係を一時的な側面と捉えること(人間の価値としては対等であること)、自己信頼感を高め自分の内側の力を意識して、自分に誠実に、素直に思いを伝えることを学びました。その他にも、自分の思いを表現する権利など。

本の中にはもっと詳しい説明やアサーショントレーニングについても載っているので、ぜひ読んでみてください。

出典『アサーティブに学ぶ対等なコミュニケーション それでも話し始めよう』『マンガでわかるアサーション』より


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