腸カンジダ菌の発症に繋がる根本原因4つ
前回お伝えしました腸カンジダ菌の除菌より血糖値コントロールの重要性
について今日はお伝えしたいと思います。
血糖値=糖尿病ではない
エネルギー代謝の順番
カンジダ菌は根本原因ではない
さいごに。
血糖値=糖尿病ではない
まず血糖値と聞くと糖尿病を1番に思い浮かぶ方が多いと思いますが、糖尿病の方だけが気にすることでは決してありません。
私達は起きている時も寝ている時も24時間血糖値が保たれているので生きていられますから低血糖の状態が続くと死にますよということです。
実際に遠い過去、私がトリマー時代にこんなことを目の当たりにしました。
整体販売の子犬が低血糖状態になり砂糖水をシリンジで与える光景を目の当たりにしたことがあります。
オーナーがとっても慌てていたのを覚えていますが、それはそうです。
“死ととなりあわせであるということなのです”
そして機能性低血糖や副腎疲労(HPA軸機能障害)が腸カンジダ菌やさまざまな身体の不調につながって根底となっているということです。
エネルギー代謝の順番
食事由来からの血糖値を保てる時間は2~3時間と言われていますが
それがなくなると
筋肉や肝臓にグリコーゲンという形で貯蔵されたエネルギーで私達の血糖値は保たれます。
それすら使い果たすと糖新生と言って筋肉や中性脂肪を切り崩しエネルギーにします。
食事以外からでも血糖値を保ってくれるところがあるならいいじゃん!
と一見思うかも知れませんが、筋肉量が少なかったり、肝臓が健康でなければうまくエネルギー産生できませんし
エネルギー産生量も異なるのでここも重要ポイントとなります。
欠食や食事と食事の間隔が長すぎる、そもそも食べる量が少ない、PFCバランスが悪い、糖質過剰摂取、筋肉量が少ないなど今ぱっと思いつくことはこんなところですが、健康とはかけ離れた生活を長年してきましたから
こんなことを日常茶飯事にしていた私はエネルギー代謝がうまく回らなくなり、機能性低血糖、副腎疲労をおこしていたのです。
私は幼少期から体の線が細く筋肉も少なく中学生の成長期が人生で一番体重が重かったですが、そこから大人になるにかけて徐々に体重が落ちていき栄養療法を取り入れるまで食べたら太るということがハテナな人生でした。
減ることはあっても増やすことに関してはめちゃくちゃ頑張って食べまくって食べまくってもやっと一キロとか。そしてそれを継続しなければせっかく増やした体重がもとに戻っていくのです。
痩せたい人にとっては嫌味ですか?と思われることかもしれませんが、太れる人もいれば太れない人も実際には居て、そんな太れない1人の私から言わせてもらうと食べたら太れることが羨ましく若い頃は痩せてても良かったかもしれませんが、年を重ねるごとにとみすぼらしく見えますし女性らしい身体になれないことがとてもコンプレックスでした。
栄養療法に出会うまで太ることができない人生だったので太れない理由がエネルギー代謝も深く関係していたことがわかり腑に落ちました。
カンジダ菌は根本原因ではない
血糖値上昇ホルモン
副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロン)
副腎髄質ホルモン(カテコールアミン)
グルカゴン、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、ソマトスタチン
血糖値を下げるホルモンはインスリンのみです
元気な方は血糖値が保たれますが、
副腎疲労(HPA軸機能障害)をおこしていると血糖値のコントロールが難しくなっていき、そのことを
機能性低血糖といいます。
血糖値を上げるコルチゾールホルモンを不適切に出し続けることでHPA軸が狂い、コルチゾール分泌に異常をきたすのです
血糖値の乱高下
慢性ストレス
慢性炎症
睡眠不足
この4つが根本原因となり、わたしはどれも当てはまっていました。
そして持続的であり長期間体に負担がかかっていたのである時に体に異変がおきたのです。
腸カンジダ菌は根本原因ではなく二次的におこりますからまず副腎疲労(HPA軸機能障害)へのアプローチと血糖コントロールから始めることです。
カンジダ菌は身体の免疫力が低下すると暴れだしますから症状が出るということは副腎や脳に負担がかかっている状態です。
さいごに。
その方の症状や状況によったり栄養療法の先生によっては腸カンジダ除菌をはじめに指導されることも中にはあるとおおいに考えられます。
カンジダ菌を一度除菌して量を減らすと血糖コントロールがうまくいくケースも場合によってはあるかもしれません。
私は血糖コントロールをある程度継続してから2回目の除菌を行いましたが、マグネシウム(エネルギー代謝で使われるミネラル)を一定量超えると下してしまい栄養療法の指導量を飲めませんでしたが、カンジダ除菌後は腸内環境改善し飲める量が増えました。
私は分子栄養学を学ぶ前にカンジダ菌のことを知りカンジダ除菌を自分で実行しましたがそのころは知識も少なく除菌ができているのかもわからない結果に終わりました。
後に分子栄養学にたどり着き血糖コントロールの重要性を知り血糖コントロールを始めました。
カンジダ菌は常在菌であるため除菌をしてゼロにすることではなく一時的に量を減らすことですのでカンジダのえさになるものや偏った食生活、乱れた生活習慣に戻れば再発することはおおいにあると考えられるでしょう。
免疫力を落とさないように、普段から生活習慣を改めることこそが根本治療と思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?