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続紙芝居:駄菓子は魔法の箱に入っていた

  「僕の昭和スケッチ」45枚目

45紙芝居の駄菓子

<画/もりおゆう 原画/水彩 サイズF5>

紙芝居のオジさんが売っていた駄菓子と今の駄菓子との大きな違い、
それはビニール袋になんか入っていなかった、ということです。
駄菓子は裸で木の箱に入れられていました。

それは大抵ボロボロの木の箱でしたが、引き出しの中には色々な駄菓子が整然と詰め込まれていて、僕らにとってはまるで魔法の宝箱のようでした。

ソースセンベイは重ねて引き出しの中、串団子カステラは仕入れた紙の箱ごと引き出しの中…といった具合。ニッキの味がするラムネマニアも引き出しに綺麗に並んでいたものです。

練り飴などは、ブリキのカンカンに入っていて、それをオジさんが箸のような棒ですくって子供に渡すのです。練り飴は最初は透明なのですがクルクルと練っていると空気が入って次第に白くなり、それを子供同士で自慢し合ったものです。

これを不衛生だと言う世評もあったようですが、子ども達は街角に紙芝居が来ると、世評など何のそのとばかりに家を飛び出しました。

ちなみに、紙芝居は小銭を持った子ども達を容易に集めることのできる場所が営業の条件だったため、農村にはない謂わば街文化だったようです。

さて、あなたは紙芝居を街頭で見たことがありますか?
売っているものでは何が一番好きでしたか😊?

トロフィ続紙芝居

この記事はnote編集部よりトロフィを頂きました。有り難うございます。

続紙芝居_生活のスキ

この記事はnote編集部よりクラッカーを頂きました。有り難うございます。

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