「就活うまくいかなかったら俺の専業主婦になって、」なんてそんな簡単に言わないで。

「就活大変でしょ、俺も大変だったから。頑張ってるのすごく伝わるよ。」

「うまくいかなかったら、俺の専業主婦なっちゃえばいいじゃん。」

就活にコロナに、先が見えない未来に不安を感じていた私を、元気付ける言葉だったっていうのは分かってた。本気で考えて、言った言葉でもないってことくらい分かってた。今思い返すだけでも笑えそう。

でも恋している時って、本当に馬鹿になる。胸がきゅーんってする。人前でもいちゃつきたくなる。横顔がかっこいいなって思う。大好きで、返信が来てない夜は睡眠が浅くなる。朝起きた時に返信が来ているとすごく嬉しくなる。でも返信がきた時間が深夜だと、かえって不安になったりもする。

それくらい盲目だった私は、彼のその一言に「愛おしさ」さえ感じた。本当にバカ(笑)

こんな未来の流れが分からない時代でも、彼との未来は想像できる気がした。

私よりも7つ年上だった彼は、私が大好きだった元彼でもあり、人生の先輩でもある。

結論から言うと、1か月前くらいに別れた。この元彼は私から別れを告げた。理由はすれ違い。というか、遊ばれている感じがしたとか理由は色々。でも円満に別れられたから平気です。

いつも、彼が仕事を終わるまで、彼のオフィスが入っている1階にあるカフェで待っている時間が、すごく好きだった。

いくら遅くなっても、どれだけ待たされても、お仕事頑張っているんだなと思えた。だから、いくらでも待てる気がした。

だから、夜ごはん一緒に食べるのは21時からが多かった。正直、カロリーを気にする私にとって、夜遅くに食べる食事は嫌だった。でも、彼となら、それさえ幸せな時間に感じた。

でも女の勘って当たる気がする。この人とは付き合ってはいけない人だっていう言い方良くないかもしれないけれども、実際そうだった。

試しに女子大生と付き合ってみよう、というノリ

知ってた。本気じゃないって。

私との時間は「暇つぶし」にしか過ぎなかったことくらい。

都合が悪くなるとドタキャンで、連絡がこないことなんてしょっちゅうだった。「今忙しくて大変なんだ」が口癖だった。そんなの誰だって忙しい。大変に決まってる。申し訳ないけれども、このコロナが流行ってて、先が読めない状況の中、大変じゃない人の方が少ないと思う。みんな何かしらの被害を受けている間違いなく。

金曜日の飲み会で二日酔いになって土曜日のデートが無くなることがほとんどだった。

だから、別れた。自分が辛くなる前に別れた。自分を大切にしてくれない人なんて要らない。そうでしょ。

それでも、思い出の曲を聴くと涙が止まらない

強がってても、やっぱり心は正直だということを知った。

昨日久しぶりにあんなに泣いた。

心配されるくらい、涙が止まらなかった。体の水分が無くなるんじゃないかって思うくらい、涙が溢れてた。

なんだかんだ、大好きだったなって思った。

だから彼があの時に言ってくれた「就活うまくいかなかったら、俺の専業主婦なって」っていう言葉は、今考えるともの凄くキザなセリフだなって思うけど(笑)、でもそれ以上に、嬉しかった。「人を愛する、愛おしい」という感情を教えてくれてありがとうって思った。

でも、私から別れたいって伝えた。大好きっていう感情があっても、別れられるようになったんだって思った。「別れ」を決断できた自分に、成長を感じた。

しかも、そっちの方が、絶対にお互いにとってうまくいくはず。

だから、良い経験だったな、ありがとうって思える。

別に恋愛体質でも良くない？

恋愛を通して学べることって本当にたくさんあると思う。だから、私は恋愛体質って言われようが、彼氏と別れるのが早いと言われようが、毎日恋愛して生きていたいって思えるくらい、恋愛が好き。恋愛している方が、毎日楽しいもん。

恋愛って何よりも自分を一番成長させてくれる気がする。自分の嫌な面も知れるし、いろいろな発見ができる。

だから、一つ一つの出会いを大切にしていきたい。

どんなに辛いお別れや、悲しい別れ方をしても、その経験から学べることは必ずあるはず。

今しかできないような切ない経験や、甘い経験もあったはず。

だからこそ、どんな相手と付き合っても、幸せだったな、ありがとうって思いたい。辛い別れ方で楽しかった思い出がゼロになるのは悲しい。

思い出ってやっぱり美しいままの方が心はスッキリする。

だから、自分のためにも、元彼にはありがとうって思いたい。

July.