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【明日1/19発表】You Tubeでタイパよく楽しむ芥川賞(第168回)

今回の記事は、タイムパフォーマンスよく芥川受賞を楽しむ方法です。先週末ぐらいからぞくぞくと受賞作予想のYou Tubeがアップされています。

別に本を読まなくても、そのYou Tubeを見るだけで1/19発表の芥川賞候補作ざっくり理解でき、それを語れて、ドヤれます♪

発表前に本を読む時間はないけど気になる方は、ぜひYou Tubeで今回の芥川受賞を楽しんでみてください。

①「グレイスレス」(著:鈴木涼美)

これが受賞するんじゃないのか?と前評判の高い「グレイスレス」です。
文章力、読んでいる時のリズムの心地よさに関してはこの作品が一番!と多くのYou Tuberがおっしゃられてますね(同意、私もそう思います)。

このグレイスレスを知るのにオススメな動画は【ひとりビブリオバトル】マイスさん。6分45秒の短めの動画で、ストーリーの概要とこの小説のどこに注目すればいいかがわかります。マジでタイパいい動画です♪

②「この世の喜びを」(著:井戸川射子)

自分の評価と一番真反対だったのがこの「この世の喜びを」です。とても難しい1冊で、読んで後「何これ?なんの話?わけわからん」だったのですが、You Tubeで他の人の解釈を聴いてみると評価が180度変わりました.こういうことが起こるのも純文学の魅力です♪

その「この世の喜びを」を知るのにオススメなのが純文学You Tuberつかっちゃんです。熱量と解釈のキレ具合がすごい!この本は2回読んでいて、最初読んだ時にはこの小説よくわからないだったらしいですが、2回目読んだ時に”衝撃に事実”が判明し解釈が深まったそうです(これ純文学の醍醐味ですね)。

You Tube全体でも、この「この世の喜びを」を受賞作に予想している方が多い気がします。

③「荒地の家族」(著:佐藤厚志)

震災から10年過ぎねば書けなかった魂の一撃の「荒地の家族」。東日本大震災後の東北を題材にして震災小説。失うことの辛さ、耐えることの辛さ、寄り添えなかったことの辛さが心を揺さぶる1冊です。

この「荒地の家族」を知るのにオススメなのが新宿読書会チャンネルさんです。4人がZOOMで受賞作を予想していく形式で、本を読んだ2人が本を読んでいない2人に内容を説明するカタチ。

なので本を読んでいなくても内容がとても理解しやすい動画です。

④「開墾地」(著:グレゴリー・ケズナジャット)

アメリカ国籍のグレゴリー・ケズナジャットさんの日本語で書く純文学が「開墾地」です。母語がストレスになる?と聞いたことがない斬新なアイデアは盛り込まれた1冊です。

この「開墾地」を知るのにオススメなのが斉藤紳士の笑いと文学です。吉本のピン芸人さんなので、しゃべりがうまくて笑いもある。そして「開墾地」の内容が理解できてしまう動画です。

(この動画でこの世の喜びをも扱ってますが『これが問題作だ(笑)』とおっしゃってますが、めっちゃわかるwww)

⑤「ジャクソンひとり」(著:安堂ホセ)

ブラックと日本人のハーフ、日本で生きるブラックミックスたちの扱ったのが「ジャクソンひとり」。人種差別、性的マイノリティ、リベンジポルノなど重いテーマを扱っているけど、爽快でクールな作品。

この「ジャクソンひとり」を知るのにオススメなのがKくんの純文学読書会です。この動画はこの本を読んでいな人向けの、この本を読んでみてください面白いですよという動画です。

この動画のポイントが、この本がどんな立ち位置にあるのかがわかるマトリクス図が出てくるところ。これだけでこの本の概要が一瞬でわかります。

自分があまり評価しなかった(理解できなかった)「この世の喜び」を推す人が多かったのはとても面白かったです。読む人にとって感想がバラバラになる。これが純文学の魅力のひとつですね。

そして発表は明日19日。楽しみにしょうましょう👍

⑥候補作全5作品

全5作品をまとめて一気に知りたい場合はこちらの文学賞メッタ斬りがオススメです。30分ちょっとで5作品の概要と予想がわかります。

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