【今週の読書】仲間に押されて初物に挑戦する
今週は、会社で初めて読書会を開催するのと、知り合いに落語を誘っていただき初めて落語を見に行くのとで、初めてづくしの一週間でした。
読書会は、私が以前読んで、会社の文化や組織づくりとして目指す方向性がとても良くまとまっていた「心理的安全性の作り方」の本を取り上げました。内容盛りだくさんなので、一回で理解しきれないですが、みんなと対話しながら理解を深められるといいなと思って、意を決して開催してみました。
一ヶ月前にアナウンスして希望者を募ると、なんと5人も手を上げてくれて、初めてとしてはいい滑り出し!と思いきや、当日になって、急な仕事が入ったり、本を読むのを忘れたり、マンションで水漏れが発生して読書会どころではなくなったりと、みなさんいろんな人生を歩まれており、結局参加できるメンバーは私を含めて二人だけ。ということで、リスケしました!初開催ならずでしたが、まぁ、みんなで理解を深めることが目的なので、急がずのんびりやろうと思います。
ちなみに、会社で読書会を開催したいなと思ったのは、WaseiSalonというオンラインサロンのおかげ。WaseiSalonでやっている読書会が、自分の意見を言う、人の意見を聞く、ということをめっちゃ丁寧にやっていて、この読書会が人との関係性作りにめちゃくちゃいいなと思い、ぜひ会社の組織づくりにも読書会を取り入れたいなと思っていました。そして、心理的安全性の本を読んだ時にこれだと思って開催することを決めました。これを機会に定期的に開催したい。
そして、今週のもう一つの初物である落語。こちらもWaseiSalonのお陰で行くきっかけをもらいました。で、落語の予習のために、NHKの学びのきほんシリーズから「落語はこころの処方箋」を読みました。落語は、学生の頃に見ていた朝ドラ「ちりとてちん」からずっと興味があって、というよりかは落語を話してみたくて、ずっと気になっていたので、誘っていただいて本当にいい機会になれました。落語の話しのテンポやマヌケな人の愛らしさがやっぱりなんか好きで、聞いていて楽しかったもあるけど、自分も話したい、という気持ちの方がちょっと強かったです。いつか落語を話せるようになりたい。
そんな読書会と落語に挟まれて、孫氏の兵法を聞く一週間でした。
孫子はビジネス書100選の中にあって気になっていたので、Audibleストックしていました。特にタイミングとかなく、適当に選んで聞いちゃいました。
はい、それではそれぞれの読書感想文です。
心理的安全性の作り方 / 石井遼介
(オリジナルはブクログ)
心理的安全性という言葉をたくさん聞くようになって、流行り物に飛び付かない私は敬遠していたのですが、会社の人と一緒に読んでみようということになり、Audibleで聴くことにしました。そして、本も買ってしまいました。
調べたり、世間の情報からなんとなく知っていた心理的安全性やけど、改めてちゃんと読むと、目指したい会社組織に近いなって思うところが多く、知っておくというのも大事だけど、ちゃんとこの本をもとに会社メンバーと対話したいな、と思いました。
みんながどう思ったか知りたいし、思ったことを共有したい。
本って、これがいい、こういうことすべき、と丁寧にエビデンスをもとに説明してくれるけど、これを実行するのってやっぱり難しい。だから、忘れないような環境づくり、違和感を覚えた時に自分と向き合うきっかけづくりとしての対話会をやろうかな。継続的にやれるようにしたい
大変だけど、自分と社会両方にアウトプットできる組織を作りたいな。ライブとワークをもっと混同して、働くじゃなく、自分の人生の一部として、生活も含めて丸っと自分で考えて歩めるようになりたい
仕事と家庭、二つの組織に属しているようなものやから、自分リソースのバランスがやっぱむずいな。あと、家庭ってアウトプットするプロジェクトじゃないから、会社組織とは違うチーム作り気がするな。でも、一人一人の持ち味を発揮する場所としての家庭もある気がする。教育や学習という面では似てるけど、アウトプットという面では違うのかな。なんか、家庭を考えると分からんくなってきた
もはや、本書の感想じゃなくなってしまった
落語はこころの処方箋 (NHK出版学びのきほん) / 立川談慶
(オリジナルはブクログ)
忖度文化
一見良くなさそうだけど、あの人もこの人も立てることで、与太郎みたいな働かない生き方も全体としては許容されるのかな、と思わされました。
働かないけど愛されキャラ
働かないけど愛していいキャラ
そんな人を受け入れても良いよ、と言ってくれるのが落語なんですかね。
誰一人取りこぼさない社会を作る
コスパやスピード重視で作るのではなく、無駄な人も受け入れて、ゆっくり進む方が取りこぼしは少ないのかもですね
笑いながらゆっくり進もう
でも、実際に働かない人がいたら、自分はその人を許して、笑えることができるかな。その人との距離感が大事なのかも。
眠れなくなるほど面白い 図解 孫子の兵法 /
(オリジナルはブクログ)
戦わずして勝つ
戦国時代とか、みんなが孫子を読んでいたらどうなってたんだろう、と思いながら聞いていたら、日本で読まれ始めたのが江戸時代になってからなのね。皆が知ることで時代は変わっていたのかしら
哲学を知らないまま40年以上生きてきて思うのは、どう生きるのが良いのか、どういう社会にしていくのが良いのか、というのを知らないまま生きるのは、やっぱりもったいないなと。how toとしての生き方ではなく、自分らしく生きるという生き方。
孫子の兵法は結構具体的なhow toがあるので、これをそのままやる危うさはあるけど、こういうhow toと時代背景から人を動かす、国を作る、そして、戦をするとはどういうことかを感じておくのはとても良いと思う。これを現代に当てはめて考えられると本質が見えてきそうだけど、ちょっと行動テクな気もするので、こういう本こそみんなで対話したい。
個人的に考えされられたところは風林火山の話。
このときはこうする、こういう観点を忘れないようにする、と具体的な施策がいっぱいあるけど、これやっとけば勝てるなんてものはなく、自分を自由自在に変えて、常に考え続けないといけない。だから、攻めと守り(撤退)の両方の気持ちは常に持っておかなければならない。
コテンラジオでよくダブルスタンダードの話をしていますが、まさにそんな感情を孫子でも言っているのかと思うと、2000年の叡智がいま降臨した感じがしました。
(兵法という敵との対峙の仕方の話なので、協調社会を目指す場合は、参考になる部分は少ないかもしれません)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?