『君たちはどう生きるか』難しく考える必要なんてないと思うの
2024年 第81回 ゴールデングローブ賞 長編アニメーション部門賞受賞
監督・演出・原作:宮崎 駿
音楽:久石 譲
主題歌:米津 玄師「地球儀」
プロデューサー:鈴木 敏夫
出演:山時 聡真、菅田 将暉、あいみょん、柴咲 コウ
宮崎監督の全部が詰まっている気がする
ようやく観に行けた。
個人的には素晴らしいの一言。
映画中のとあるシーンで泣いて、終わった後も号泣でした。
純粋な宮崎さんの新作ということもあって公開した時から絶対観る!と思いつつ、混んでるだろうから少ししたらと思っていたらすごい時間が経過…終わってなくて良かった。
その間に酷評もかなり増えてどうなんだろう?と思いながら観に行ったけど、宮崎監督全開で最高に面白い作品。
もちろんご本人を知るわけではないけれど、彼が詰まっている気がする。
この視点で見ると、こういう作品ってよくその作家さんが初期に作られることが多いと思うのだけど、恐らく最後になるであろうこの作品で、今自分の持つ全てを使ってやりたいように(と思える)作ったんじゃないかな。自分にも周りにも過去にも未来にも言いたい伝えたいことがギュッと詰まっているんじゃないかな。
君たちはどう生きるか
酷評のものを見ると「分からない」が多い気がする。分からない…分かろうとするからなのかな。1つ1つ頭から理解しながら観ようと思っても観れない気がする。
眞人も大伯父も宮崎監督ご本人だ。
ヒロインのヒミがお母さんであるということ。
その母が眞人に残した本が『君たちはどう生きるか』で、そして作品の題名であること。
全てひっくるめて何も突飛でないし違和感ない。
インコもペリカンもわらわらも石も下の世界も大伯父のいる場所も何もかも。
部分部分のエピソードだけ見ても仕方のない作品。そういう意味ではエブエブと同じで頭から最後まで観ることで伝わる作品。
だから、意味が分からないとかファンタジーとしてという視点だけで語られてしまうのは少し悲しい。
ゴールデングローブ賞を取ってアカデミー賞はノミネートされていて(なんとなく取りそう)、日本国内では評価が二分しているのが皮肉と言うかなんと言うか。(海外でも分からないという声はあるけれど)
ジブリ作品で1番好きなのは「風の谷のナウシカ」なのだけど、同じくらい好きな作品かもしれない。2位の「紅の豚」は抜いちゃったな。
キャスト陣も良かった。
キャストを知らないで観たけどアオサギの菅田将暉はびっくりしてしまった。良かったって意味でね。もっと年配の役者さんがやっているのかと思ったの。
主題歌の米津玄師は合うのかな?と思ったけどピッタリ。男性主人公だったのもあるのかな。
そしてやっぱり、「君たちはどう生きるか」を読もうと思う。
漫画で出た時も気になって少しペラペラとめくって、これはちゃんと読まなきゃいけないやつだな、と一回手放してしまった。
そしてそれからもう1度、映画を観てもいいかもしれない。
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