ハードな世界線をサバイブしてきた女の子と地中海料理食べるの巻
今日は地中海料理を食べに行った。
一緒に行った子は以前少しだけ話したことのある女の子で会うのは2回目。
改めて話すと意気投合して、コロッケとニョッキとパエリアを頬張りながらいろんな話をした。
その子はメルボルンに来る前、伝統的な大企業の商社で外国と貿易をしていた。
メルボルンに来た理由はビジネス英語を学びたいかららしい。
海を渡る理由は実にさまざまだなぁと思う。
コーヒーを愛するあまりここに来た人もいるし、仕事から一旦距離を置いて人生の気分転換をしに来た人もいるし
純粋に冒険を満喫するために来た人もいるし、新たな選択肢を探るために来た人もいる。
今日会った彼女は自身のスキルアップのために海を渡り、語学学校もビジネス英語を学べる場所を選んだらしい。
多くの人が2年間滞在するためにセカンドビザを検討している中、最初から「1年」というタイムリミットをセットしているという彼女。
「ビジネス英語を身につけて、また勤めてた会社に戻ったりするの?」と尋ねると
それも一応検討しているけど、私がいた部署は北朝鮮みたいな場所だったから絶対に他の部署がいい!!!!と言っていて
その後ニョッキをつつきながら北朝鮮部署事情を興味深く聞いた。
まず、上司がキムジョン○ン風らしい。
白いものでも上司が黒と言えば黒ですねと言わざるをえない環境だったらしく、口答えしようものなら呼び出しをくらうか、運が悪い場合は左遷されるらしい。やり方が平安時代でおそろしい。
新入社員は飲み会を企画するという暗黙の了解があるらしく
お局の「アタシなまものムリ〜」的な発言を慎重に考慮し、バチバチな人が同じテーブルにならないように席を決め、喫煙所の位置のチェックなど、とにかく全員が満足できるような店選びをお任せされるらしい。
尚、一度使用した店は2年経過しないと使用NG。
さすがにミッションインポッシブルのイーサン・ハントも泣きそうなミッション。
2年目の社員が同行し、ミスった場合の飛び火は2年目社員が喰らうらしい。世界線ハードすぎる。
初のボーナスでゴルフセットを揃えるという暗黙の了解があるらしく、その後は上司にゴルフのマナーをレクチャーされ、休日は接待ゴルフ。
上司が今日は飲みに行こうぜと言えば全員一斉パソコンをパタッと閉じて「行きましょう!✨」と喜ばなければいけないことから、他の部署からは喜び組と称されていたらしい。
彼女はそんな日々にウンザリしていたらしいが、意外にも社員の満足度は高く、やめるときは
年収もいいしこんなに素晴らしい場所をやめるなんてアンタどうかしてるわよ!!
とさんざん引き止められたらしい。
同期からは脱北民って呼ばれてる(^_^)
と笑いながら
ムール貝を美味しそうに頬張る彼女を見て
ああ本当にワーキングホリデーをしてると色んな人生を送って来た人と交っていくなぁと思ったのであった。
The journey will be continued…
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