夢だったモーニングルーティンを叶えてくれたメルボルン
こんなセリフをいつか言えるようになりたいなと思って生きてきた。
昔から、行きつけのカフェに立ち寄ってコーヒーをテイクアウトして颯爽と仕事に向かうニューヨーカーの女性や、カフェ自体がもはや仕事場で、アツアツのラテを飲みながらPCを開いて「さてと!」って仕事を始める女性に憧れていた。
ちっちゃい子が仮面ライダーにロマンを感じるように、ディズニープリンセスにときめくように、私もお気に入りのカフェで楽しく仕事をする朝にロマンとときめきを感じており、それができる日々を迎えたい…!!!と思っていた。
厳密には、その夢は2年前くらいに叶った。
しかし、コメダやスタバのようなWi-Fiのある巨大なチェーンでしか実行する勇気がなかった。
個人経営の素敵なカフェで一杯のコーヒー片手に数時間パソコンをカタカタすると、私は真夜中に辛ラーメンを開封するレベルの罪悪感を感じる。
私がすぐに立ち去ればこの席に何回か人が座れるだろうに…!500円のコーヒーで席を長時間陣取り、店の売上を妨害している客になってないだろうか…!とソワソワし
店長の笑顔は実は仮面で「早く帰れよコノヤロウ(^-^)」と思ってないだろうかとヒヤヒヤし
無難な近所のコメダやスタバに落ち着いていた。
ちなみに作業といえばスタバが王道のように感じられるが、個人的にはコメダの勝利である。
コメダWi-Fi、座り心地のいいふわふわソファ、個室のような一人掛け席、客層がおじいちゃんおばあちゃん率が高くてうるさくない、豆菓子がついてくる(意外においしい)、気が散ったら店内にある雑誌が読めるETC…
日本にいるときはコメダに大変お世話になった。
とはいえ
私の理想としては、秘密基地のような素敵なローカルカフェで毎朝とっておきの一杯を飲みながら日記を書いたり、エッセイを書いたり、本業である翻訳の仕事をしたかった。
メルボルンは、そんな私の夢を叶えてくれた。
今年の1月にメルボルン生活がスタートし、2月に引っ越しをした。
ラッキーなことに、近所はカフェ天国だった。少し歩くだけで素敵なカフェがどんどん見つかる。
ここも行きたい、あそこも行きたい、わあああ!!!と興奮しちゃうくらい、カフェの宝箱のようなエリアだった。
緑豊かな焙煎所、誰かのお宅に遊びに来たかのようなアットホーム感のあるカフェ、解放感があり音楽のチョイスがナイスなカフェ、ピンクでキュートなカフェ、はたまたモノトーンでクールなカフェ…
嬉しいことにメルボルンの個人経営のカフェは色んな用途で使われているようで、ただ食事をしにくる人もいれば、会議を繰り広げている人もいれば、デートをしている人もいれば、パソコンをカタカタしている人もいる。
どうぞお好きに使ってくださ〜いというゆるさというか、オープンさを感じる。
そんなこんなで私はほとんど毎朝数時間お気に入りのローカルカフェで仕事をしているが、煙たがられるどころか、行けば行くほどスタッフと友達のようになり「おはようりこ!」と温かく歓迎してくれる。
コーヒーを注文するついでにスモールトークをすることが今の楽しみ。
そのカフェをきっかけに、クローイという韓国人の友達もできた。
そのカフェはなんと家から徒歩30秒のところにあり、ホットソイラテがあまりにも美味しい。
解放感があり、日当たりがよく、おかげさまでたくさんのエッセイが生まれた。
仕事もここに来れば2倍捗る。
朝起きて、身支度をして、お気に入りのカフェに向かう。夢のモーニングルーティンを叶えてくれたのはメルボルンだ。
この記事も、カフェでホットソイラテを飲みながら楽しく書いている。
The journey will be continued…
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