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2021年3月8日 22:00
前回のつづきです。前回はこちらから。一時保護所に来て5ヶ月、季節は秋の中頃。当時私がいた一時保護所での平均滞在日数はみな1ヶ月〜2ヶ月程で、5ヶ月もいると私よりも先にいた子供達は行くべき場所が決まり退所、新しい子が何人も入ってきて、気がつけば保護所内では私が一番長くいる先輩になっていた。「文化祭があるからこれで工作しなさい」といきなり言われ、文化祭?と疑問を抱きつつもフェルトでのマスコット
2021年3月7日 01:18
前回の続きです。前回はこちらから。一筋の光があったとすれば、児童養護施設に行く手続きは進められているという児童相談所の職員さんの言葉だった。もう少しこの環境に耐えてみようと、3センチも開かない窓から押し付けるように顔を出し、外を見ながら自分の行く末を信じた。2ヶ月ほど過ぎた辺りで、1人の子供が脱走した。朝起きて朝食のために整列した時、点呼の人数が合わなかったのだ。職員さんは全員慌てて探しに
2021年3月6日 13:16
前回の続きです。前回はこちらから。一時保護所に着いていきなり下着一枚にさせられ、持ち物検査でおばあさんに買ってもらった画材やその時持っていた他の下着も全て取り上げられた。施設の備品?なのかな、ダサいボロのジーパンと半袖のTシャツを着せられ、別室で簡単な心理検査を行った。そのあと、保護所の職員さんから「ここでは絶対に守ってもらわなければならない3つの決まりがある」と言われた。①ひとことも喋っ
2021年3月5日 17:46
前回の記事の続きです。前回の記事はこちら。さまざまな事情で親と暮らすことのできない子供を、養子縁組でない形式で迎え入れる制度のひとつに養育家庭制度というものがある。受け入れの長さは短期から長期までさまざまなパターンがあり、長期になると国から養育費などが支払われる。おばあさんに夜ご飯よーと言われ、慣れないスリッパでリビングまで行った。何が出てきたかは忘れちゃったけど、とにかくその家のご飯は豪