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DTM始めませんか?
アノニマスDTM編集部でございます。
新社会人になった人、新しい学校生活が始まった人も、この機会にDTMを始めて私生活も充実させてみませんか。
DTMに必要な機材やソフトは、安く見積もれば1ヶ月のバイト代で買い揃えられます。最悪パソコン1台でもDTMは始められますが、音質を妥協した時点で良い楽曲は作れないので、筆者はその点を考慮しておすすめの製品を紹介していきます。
DTMに最低限必要な機材とソフトは下記の通りです。※パソコンとモニタースピーカーは除きます。
[機材]
オーディオインターフェース(以下AI/F)
モニターヘッドホン
マイク(ボーカル、ナレーターは必須)
[ソフト]
DAW
AI/F
Audient iDシリーズ
USB3.0対応、DSPミキサー内蔵、JFET回路を搭載したギタリスト&ベーシストにもおすすめのAI/Fです。
JFETはチューブアンプのプリアンプ入力部をモデリングしたものです。そのため、ウォーミーで空気感のあるサウンドが好みの人には嬉しい利点です。
DSPミキサーはPC上で開きますが、ミキサー内の処理や動作に伴う負荷はAI/Fが行うのでPCのスペックを気にする必要はありません。
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コスパに優れた理由の一つに、高い数値を誇るAD/DAのダイナミックレンジがあります。
ダイナミックレンジは主にbit深度に関わるパラメーターで、低音の聴きやすさ、分離の良さに影響します。
一概にダイナミックレンジが高ければ良いというわけではありませんが、高いに越したことはないです。
モニターヘッドホン
SONY MDR-CD900ST
国内のレコーディング業界ではSONYのMDR-CD900STが定番のモニターヘッドホンです。通常のリスニングのヘッドホンとの明確な違いは、フラットかそうでないかの違いです。
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Sonarworksの音響補正プラグインが提供する各ヘッドホンの音質特性を測定したリストを見ると、MDR-CD900STは100Hz〜1kHzにかけては比較的安定しており、10kHzがピークとなっています。そのため、フラットというよりはシャリシャリした音質に近いかもしれません。
BOSE QuietComfort 35 Ⅱ
参考程度にご紹介しますが、QuietComfort 35 Ⅱは筆者が愛用しているヘッドホン、通称QC35Ⅱです。モニターヘッドホンに分類されるものではないですが、筆者はモニター用にも使っています。
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ノイキャンONはローエンドでも-6dBは切らないため、低音の存在感が大きいです。
Sonarworksの音響補正プラグインはモニタースピーカーとヘッドホンの補正が可能ですが、前者は専用の測定マイクが必要です。
ヘッドホン・モニタースピーカーの両方を補正したい人向け
ヘッドホンのみ補正したい人向け
ヘッドホンは補正対象リストに含まれてる必要があります。購入前は事前にメーカーサイトでリストを確認しておきましょう。
音響補正プラグインは予算に余裕がある人は購入を検討しても良いでしょう。
全てのリスニングヘッドホンに言えるかどうかは分かりませんが、BOSEに限って言えば低音を太く聴かせることで、高揚感を与えてくれます。
すなわち、聴いてて気持ちの良いサウンドがリスニング、聴いてて当たり感触のないサウンドがモニターです。
モニターヘッドホンだからと言って、全てが究極にフラットではなく、音に何かしらの色は付きます。リスニングヘッドホンがDTMに不向きとは限りません。
マイク
RODE NT1A(コンデンサーマイク)
コンデンサーマイクは蓄電放出する技術を採用しており、AI/F、もしくはマイクプリなどの48V電源供給が必要です。収音感度が高いため、周囲の小さな雑音も拾いやすく、宅録ではエアコンの音などに注意する必要があります。
詳しくは上記サイトをご参照ください。
おすすめはRODEのNT1Aです。国内代理店は銀一株式会社となっています。筆者が勤めていた現場、少なくとも筆者が対応してきたお客様からはNT1Aを高く評価する人が多かったです。
広いダイナミックレンジを誇り、ウォーミーでありながら高音の伸びの良さも申し分ありません。最初のマイクとしては十分なスペックです。
SENNHEISER e945(ダイナミックマイク)
ダイナミックマイクはいわゆるカラオケマイクに分類されます。ハンドベルタイプが多く、ステージでの使用にも向いています。
ボーカル用マイクは楽器の音を正確に捉えるため、単一指向性が一般的ですが、いくつかタイプがあります。
その中でもスーパーカーディオイドやハイパーカーディオイドは環境ノイズの遮音に優れています。
フィードバック対策に重点を置くならハイパーカーディオイドがおすすめです。宅録に向かないわけではありませんが、電力を伴うコンデンサーマイクよりもパワーや感度は劣ります。
パッシブタイプのダイナミックマイクはインラインマイクプリアンプを使うことで入力レベルを上げることが出来ます。よりパワフルな音になるということです。ラックやスペースを取らないのも魅力的。
DAW
Logic Pro X(Mac)
MacユーザーであればAppleが誇るオールインワンDAW、Logic Pro Xを使う手はないでしょう。初心者でも扱いやすいUIですし、優秀なプラグインや音源も豊富に持ち合わせています。
ドラムが叩けない人でも、Drummerという機能を使えば簡単にビートを作成することが出来ます。また、付属の音源サンプルは設定されてるキーに追従するので、音がズレる心配もありません。
Macには元々GarageBandが入っているので、そこからLogic Pro Xにグレードアップするのも良いでしょう。WindowsユーザーはLogicを使えません。
↑Logicの関連記事
WindowsユーザーにはBitwigをおすすめします。アカデミック版は学生や教職員の人が通常価格よりも安く買えるラインナップです。
Bitwigの魅力はカッコいい音色のサンプルが多いのと、思いついたフレーズを録音してセッションさせると言った直感的操作に優れていることです。Gridという機能を使えば、1画面で多種多様に音作りが楽しめるのも魅力的です。
↑Bitwigの関連記事
Bitwigは作曲より、音作りを楽しみたい人に向いてるというのが筆者の感想です。
Pro Tools(買わなくてもOK)
ミックスや編集をするならPro Toolsを推奨します。経験則ですが、同じbit数、同じサンプルレートでもPro Toolsで書き出した音源はより高音質に感じます。
個人利用であればArtistかStudioです。主な違いは、前者はオーディオトラック32本、MIDIトラック64本。後者はオーディオトラック512本に加え、ビデオトラック1本も挿入可能です。
筆者としてはStudioを買うのがおすすめです。作曲はこだわり出せばトラック数がたくさん増えていきます。バンド録音のミックスなどはArtistでは限界があります。
Pro Toolsは永続版であっても、アクティベートから1年経過したタイミングでサポートが受けられないのと、最新版へのアップグレードも出来なくなります。それらの恩恵を維持するためには有効期限前に有料で更新しなければならないのです。
また、Pro Toolsは流動的にラインナップが変更します。一時期、永続版がなくなったこともありましたが、今は復活しています。また、再加入版がアップグレード版に集約されたり...ややこしいです。
サブスクリプション版は1年間のみ有効です。
今からDTMを始める人は導入しなくてもOKです。無料版のIntroをダウンロードして、試してみることから始めても良いです。
ミックスに本腰を入れるなら将来的にPro Toolsは絶対導入すべきです。
補足
今回モニタースピーカーを紹介しなかった理由は、下記の通りです。
●個人レベルでしたらヘッドホンでも十分ミックスは可能
●防音設備がない実家や集合住宅に住んでいて、大きな音を出せない人がたくさんいる
過去記事もご参考ください。
最後に
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DTMは三日坊主で飽きる人もいれば、長く続く人もいます。楽しみ方は人それぞれですが、良い機材やソフトを揃えていくのもDTMの醍醐味です。
制作環境にDTM機材が増えていくとモチベーションがどんどん上がります。行く末は沼ですがwww
それではみなさん、良いDTMライフを。
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