№138【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『1口』

ある日、ダンナの定期検診の結果を話していたときのこと。
ダンナは主治医から、耳の痛いご指摘を受けて帰ってきたようだった。
「体重を減らすようにしましょうね。『ムリだったら薬の数を増やしますよ』と言ったらいつもやり過ぎるくらいやるし、逆に結果がいいですよ、と言った途端、ビックリするくらいリバウンドをするから体の負担が大きすぎます」
と前置きがあったあと、
「食事のとき、一品1口ずつ控える方法にしてみませんか？」
と言われたらしい。ダンナはそのダイエット方法が気に入ったらしく
「先生の経験から、1か月1キロまではいかないけれど、ゆっくりムリなく痩せれるはずだから、超おススメだって」とやる気をみせた。

「1口」
この言葉がハードルをぐっと低くしてくれる。

でもワタクシ、あることがメッチャ気になった。

食事前、料理を作ったときにする味見は、1口に入るのかな。しかもその1口は大きすぎる気がしないでもない。

もしかしてもしかするとダンナが味見をやめたら、ナチュラルに痩せられるのではないかという、素朴な疑問。