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2分で読める子育てエッセイ№544『全く迷う様子も無く』

小5の娘は、我が家の小鳥、キンカチョウが大好き。

朝一番に
「おはよ~」
と母より先に小鳥に挨拶し、ことあるごとに

「癒されに来たよ~」

と言っては小鳥の傍に行く。
 
学校から帰っても娘の気配がないと思ったら、小鳥を眺めたり、手に乗せて餌をたべさせたりして遊んでいる。

弟も同じくらい可愛がってくれても大丈夫だよ?
・・・違うか。
 
娘が小鳥を思いっきり可愛ってくれるので、学校に行っている間の「今日の小鳥ニュース」をどうせだったら面白く伝えたい。

なんかないかな。

そうだ! ワタクシの書いている小鳥のエッセイを娘に読んでもらおう。今日一番印象的だった写真も貼っているし一応記録物として書いているつもり。だからこれを、毎日読んでもらえばいいじゃーん。
 
めっちゃいい事を思いついたと思い、早速試してみた。

「今日、お姉ちゃんが学校から帰ってくるのが4時。頑張るぞ~」

ところが、ついついたくさんの小鳥の写真を一枚一枚カワイイ、カワイイと眺めてしまい一向に先に進まない。

さらにどこでそうなったのか、大脱線。
写真の修正まであれこれし始めている。
 
ええっ! もうこんな時間。もうすぐ子供達帰ってくるよ~!



それはまるで気合を入れて掃除を始めたのに、うっかりアルバムを見つけてしまい、今日は何もしませんでした。というアルアル。
 
 
ダメだこりゃ。
一行も書けてない。

そんな時、小鳥がそばにやって来て、PC画面とワタクシの顔を交互に覗き込みながら、ピョンとキーボードに飛び乗った。

くちばしでキーボードを慣れた様子でカタカタと鳴らし、難しい顔で画面をのぞき込んではまたカタカタ。

おおっ!すっかり作家活動が板についたね。
その調子で今日の出来事をお姉ちゃんに伝えるんだ!

ところが、1つだけ残念なお知らせが。
うちの小鳥、とにかくタイピングは早いのだけれども、なにせ体重が15g。つついてもつついても、画面に文字が表れない なんちゃって作家。

そのペースで本当にタイピング出来たらもう本が1冊くらい出せてるのに。もったいなーい。羨ましーい。

でもたった一つだけ、めっちゃ分かりやすい文章を書いている時があった。

それは、
「このワタクシの作品どう? 面白い?」
と聞いた時。

全然迷う様子も無く小鳥に「X」を連打された。
すごいドヤ顔で。

こんなにたくさん並んでいるキーボードの中からよりによって「X」? 
本当にダメ出ししてるの?

うそーん。厳しくない?
ちぇっ。


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