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2分で読める子育てエッセイ№597『何世代も前の超カリスマ』

小5の娘が、学校の図書館で本を借りてきた。

「方丈記・徒然草」
日本の超有名な古典。
社会科では作者は誰?という問題が出がち~、
と思っていたら娘がいい顔してこう言った。

「これね、面白かったよ~。しばらく借りているからお母さんも読んでもいいよ」

え?
古典が面白いの? 難しいでしょ?

「全然! 現代語訳しているから読みやすいよ~」
と言って、読んだ中からお気に入りの作品を解説し始めた。

すると、ワタクシの記憶にある印象とまったく違うことに気がついた。

うそーん。
古典がそんな軽―い感じで、笑えることなんかあった?

娘がどんだけ話を盛ったのか気になって、本を貸してもらうことにした。

ところが実際に読んでみると、この現代語訳は確かに親しみやすいし読みやすい。
随筆っていま風に言うとエッセイなんだ~。
へ~。(お恥ずかしい・・・)

もっとお説教っぽいお話ばかりかと思っていたのに、これメッチャ面白ーい! というほどのオチがついている作品もあった。

お顔は存じ上げませんが、何世代も前の超カリスマOBさんに出会ったような気分カモ。

なんで今まで読んでいなかったのか。
いや、今だから読むべきなのか。


※※※

ワタクシの怪しい記憶によると、大昔、習った古典での訳の中にしょっちゅう出てきた「とても趣がある様子」、いとをかし。

ワタクシが書くと「ステキ~」とか「ヤバい」くらいになるのかな。

すると娘がこんなことを言い出した。
「もしかしたら、もう少し先の時代には言葉も一周しているかもね。『まじヤバし』『草生えし』とか?」

それを聞いてワタクシ、ハッとした。

万が一、ワタクシが書いたエッセイがなんだかの手違いで後世に残ってしまったとき、うっかり訳してみようかな~、という奇特な人がいたらどうなるんだろうか。

「(笑)とwって何? なんで使い分けしているの? 『うそーん』ってどういうニュアンス?」

これを真剣な顔で悩まれていると思ったらウキウキが止まらない。
スミマセン・・・たいそうな使い分けはしておりません!

しかも

「うけけ」
と言った、作者のその時の気持ちを50字以内で説明しましょう。

なんて問題が期末テストや入試に出ていたら、本当に申し訳ない限りです。
作者のワタクシにもその説明は無理なので、どなたか模範解答を書いていただけると助かります。


うけけ。


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