2分で読める子育てエッセイ№562『え? しらん』
今は小5の娘がまだ幼稚園児だった頃、ワタクシが興味あって毎月送られてくる幼児用教材を取っていた。知育玩具と絵本、そして月齢に合わせた保護者の悩みのアドバイスもしてくれる。
とってもいいものなのに、毎日バタバタ。うまく使えていなかった。
そして、ママ友と話題になるのはタイミング。
「この手の教材の辞め時が分からないのよね~。でも、あのぬいぐるみは欲しいの」
わかる~。
やめようと思ったタイミングで教材がめっちゃいい。
あれから数年後、小学生用の教材はタブレットに代わった。
ある日、見慣れない番号からの電話に出ると教材を送ってくる会社からだった。
「最近、タブレットを触っていないようですが、何かお困りのことはありませんか? 使い方のご提案です」
と電話の向こうのお姉さんが言い出した。
おうっ。フライパンでチャーチャーやっているときなんですが・・・。今?
子どもたち、思ったより帰宅時間も遅ければ、結構宿題も出ている。
そして今のところ授業にもついていけている様子。
何度かかかってきたこの連絡、急におせっかいに聞こえてきた。
初めて辞め時がはっきり分かった。
今だ~。
すると電話口のお姉さんにこう言われた。
「小2のこの秋の時期は、九九と漢字で手一杯になるお子様が多いです。もしよかったらそれをうまくまとめた配信がもう2か月分あります。それから退会されるというのはいかがでしょうか?」
ドキッ! 九九。確かにここがつまづくと後が面倒だよね。
うーん。
そのあと、息子が楽しそうに歌を歌い始めた。
「お母さん、聴いて聴いて~ ににんがし~にさんがろく~」
もしかして、これ九九の歌?
リズミカルな音楽にのせて。気がついたらところどころ怪しいながらも8の段まで進んでいた。
「あとは・・・まだよくわかんない」
驚いた。
担任の先生が毎日、九九の歌を聞かせてくれていたことを知った。
「九九、ほぼ覚えているじゃーん。すごいね」
と褒めると、息子がキョトンとした。
「え? 九九? しらん」
今歌っている曲が九九だよ~。
親の先回りの心配は不要だと気がついた。
思わず延長してしまったあの2か月分の教材もきっと不要・・・。
冷静に考えたら、今までさんざんほったらかしにしていたものを突如として使い始めるとも思えない。
ちぇっ。
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行ってきま~す!(^▽^)/
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