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№59【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『気になるあのお椀』

わが家の小鳥、キンカチョウのカップル。

女の子のコッコは、飼い主が食べているものに興味津々。
最近では興味どころか、ついにお椀の中身を味見していくことが増えた。

「何か食べてみたい具でもあるのだろうか」

家族で話し合った結果、ダンナの使っている大き目のお椀で食べてみたいのではないかという仮説が浮上した。

試しに、その目をつけられたお椀にキャベツのせん切りを入れてみたところ、どうやら予想は当たっていたようだった。

最初は遠慮がちにお椀の縁にとまって、背伸びをするような形で中身を食べていたコッコ。けれど、とうとうお椀に入り込み、ご満悦でキャベツを食べていた。

「俺のお椀が~」


コッコがあまりにも気に入っているようなので、ダンナはお椀をコッコに譲るハメになった。

これによりダンナのお椀は、大きめから通常サイズに。
コッコはダンナのダイエットに貢献した。
チョウ偉い!


そんな姿を見ながら、ワタクシふと、しょうもないことに気がついた。

「そういえば、一寸法師ってちょうどコッコくらいのサイズだよね? たしかお椀を舟にして川を移動していたよね?」

今みたいに、おいそれとお椀をゲットできるとは思えない大昔。
お話の中でのことだとはいえ、自分のお椀がなくなれば、さぞ不便だっただろうと想像する。

あれはおじいさんのものだったのか、おばあさんのものだったのか、知らんけど。

「まさか喧嘩になったりはしないよね?」


その後、小槌でぐんぐんと背が伸びて立派な青年になり、一寸法師はおじいさん、おばあさんと嫁さんと仲良く暮らせることになりましたとさ。

は、いいけれど、気になるのは、あの乗り捨てられたお椀の行方。

一寸法師のお話が、過去イチ、どうしょうもなく気になった。


まあ、明日には忘れているけど。
たぶん。








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