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2分で読める子育てエッセイ№799『魔法がかかるはずなのに』

ある日、買い物をしていたら「カプリコ」が目についた。カプリコ、言わずと知れた超有名なエアインチョコ。フワフワ食感がたまらない。
イイ感じのお手頃な値段だったので子供たちとワタクシの分、3つ買って帰った。
すると思った通り、小3の息子に速攻でみつかった。
「あ! おやつにた~べよ」
隠すように引き出しに入れておいたはずなのに、すぐにバレる。

さらに気がついたら、すでに小6の娘がかじりついていた。
「いいものみつけちゃった」
それはそれはおいしそうに食べている。

残るはワタクシの分、ただ一つ。
「楽しみはとっておこ~う!」
ところが次の日、あろうことか娘がワタクシのカプリコを開けてこう言った。
「わが家は早い者勝ちだよね?」
それにちょっとまったかけたのは、息子。
「お姉ちゃんズルくない? せめて半分しようよ」
「ちょいまて~い。それ、ワタクシの、お母さんの。3個買ってきてたでしょ? 3個。1人1個ずつ! あなたたちは昨日、自分の食べたじゃーん」
小学生の子ども相手に、マジで訴えたものの、娘はカワイクこう言った。
「お母さん、今日は甘いものを食べたい気分なの。ダメ?」
ワタクシがチョコっとひるんでいる隙に、さっさと娘は弟の分を包丁で切り分けた。
「お母さん、姉弟で仲良く食べちゃうね」
いい顔した子供二人にワタクシ、チョコレートなみに溶けた。子供たちに甘い親バカは自覚している。

結局一口もかじれないまま、フワフワ軽ーいカプリコはワタクシの元から去って行った。チョコは幸せな気分になれる魔法がかかるはずなのに、思ったのと違う。

次の日、お代わりしても絶対に食べきれないと思われる、10個、まとめて買ってきた。これで安心。
うけけ。




今年のバレンタインは、これが欲しいヾ(≧▽≦)ノ


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