2分で読める子育てエッセイ№306 『物語がすすみませ~ん!』
月曜日の帰宅後、小1の息子がこう言い出した。
『お母さん。今日、今週の本読み全~部やっておく。』
ほぼ毎日確定している本読みの宿題を、やる気のある時にさっさと済ませて、宿題貯金をしておこうという事らしい。
明日以降、ちょっとでも長くゲームをしたいという事がミエミエ。
『いいね!その作戦!やってみれば?』
宿題を進んでやるなんて!こちらとしても好都合。ウエルカ~ム!
『今日僕が買ってきたおやつ、三色団子がやる気にさせたんだね~。』
と、だんなが得意げに言ってくる姿が目に浮かぶ。
めんどくさいので黙っておこう。
『今週の本読みの宿題はこれ』
と読み始めた文章がなんだか変。
『昔々の話だよ。昔々の話だよ。昔々の話だよ。』
うん?何か・・・同じ文章ばかりね。
息子はニヤリと笑ってこう言った。
『1行ずつ5回読んで、次の行にいくの。』
まさかのリピート方式!
『なにそれ~。どこで覚えたの~?』
でも・・・他の人に迷惑をかけている訳でもないし、自分でいいと思った作戦だし。まあ・・・いいんじゃな~い?
ただ、聞いている方は、気になる続きがリピートに続くリピートで全く進まない。そして
『お母さん、今何回読んだ?』
と、しょっちゅう、しょっちゅう確認してくる。
『うそ~ん。それ数えておくのお母さんなの?』
その後息子は、とっても満足して、本読みの宿題を終了したものの、聞いていたワタクシ、イマイチ楽しめなかった。
『お母さん、今何回読んだ?』
と言っている時間を考えると、普通に読んだ方がはるかに速かったのではないかという疑惑が拭えない。
これ来週もリピート?
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