2分で読める子育てエッセイ№619『休むなんてありえない！』

小2の息子が風邪をひいて休んだ。
具合が悪くなると、姉弟も一緒に学校をお休みするルール。
 
すると小5の娘が、息子にこう声をかけていた。
「早く風邪治してね。木曜日には一緒に学校に行こう」
 
優しい・・・。お姉ちゃんは、とっても優しい。うっすら涙が浮かびそうな言葉がけ。
 
でも、なんで木曜日？
 
メッチャ不思議で娘に聞いたら、娘が思いっきりこう力説した。
 
「お母さん、年に一回あるかないかの、レアパンが給食に出る日だよ。これ、同じものをお店で全然見かけないし、休むなんてありえない！」
 
そうだった～。
 
給食のメニュー大事。
好きなメニューが出る日は、数日前からカウントダウン。
母、あまりにも大昔のこと過ぎて小学生の作法を忘れてた～。
 

木曜日、久々の登校で、５年生の娘は３日分の課題やテストがたっぷり溜まっていたらしい。けれど、そんなことは何のその。

レアなパンですべてをチャラにして、ウキウキしながら帰ってきた娘だった。
 
ありがとう、レアパン。
羨ましいな、レアパン。
どこかに売っていないかな、レアパン。

ワタクシのなかで、僕の顔をお食べ～！の丸顔のパンの次に食べてみたいパンになった。

どちらもパンなのに、味見が出来ないなんて・・・。
ちぇっ。